川崎 「八重山の戦争」から学ぶ 沖縄民権の会が学習集会
週刊『前進』04頁(3341号03面02)(2024/04/22)
川崎
「八重山の戦争」から学ぶ
沖縄民権の会が学習集会
(写真 沖縄民権の会が学習会を開催【4月7日 川崎市】)
岸田訪米直前の4月7日、沖縄民権の会主催の学習会「沖縄を再び戦場にさせない!/〝沖縄―神奈川〈横須賀・川崎〉〟を結んで」が川崎市で行われた。
第1部は、パネルディスカッション「石垣自衛隊基地開設1周年 闘いはこれから」。石垣島空港闘争で知られる「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さん、波照間島の戦争マラリアについて朗読活動を進める長野県安曇野市在住の高橋喜和さんの2人とオンラインで結んで行われた。会場からは全港湾沖縄の石垣港湾スト支援行動に参加した品川孝司さん(改憲・戦争阻止!大行進神奈川)から報告があった。コーディネーターは石垣島出身の黒島善輝さん。
沖縄戦で、八重山では、日本軍の命令で全住民がマラリア有病地帯に移住させられ、波照間島で477人、石垣島で3674人が死亡した。山里さんの家族も全員がマラリアにかかり2人が亡くなっている。石垣島出身の高橋さんは、「日本軍が自分たちを守るために波照間島の住民を島ぐるみマラリア有病地に追い出した」と指摘した。
討論の中で、今、政府が進めている南西諸島12万住民の九州への避難計画と通じるものがあることが浮き彫りになった。この計画について、山里さんは「住民には何の説明もない」「どんな命令が来ても従うつもりはありません」。
第2部は報告と討論。最初に黒島さんが、日米の中国侵略戦争と対決し、70年を超える安保・沖縄闘争を闘い抜こうと提起した。
大行進神奈川の船木明貴さんが横須賀基地の強化に反対する取り組みについて報告。民権の会代表の座覇光子さんは「沖縄と川崎、その100年」をテーマに、京浜工業地帯の労働争議が渦巻く中で沖縄県人会もスタートしたと述べ、沖縄と結んで戦争を止める行動を起こすことの重要性を強調した。