動労千葉が結成45周年 各世代が団結しレセプション
週刊『前進』04頁(3340号02面01)(2024/04/15)
動労千葉が結成45周年
各世代が団結しレセプション
(写真 渡辺剛史書記長がリードして組合歌を斉唱した。45年の闘いが培った動労千葉の強い団結を次の世代に継承しようと組合員、OB、支援者はあらためて決意を固めた【4月6日 千葉市】)
動労千葉は4月6日、結成45周年記念レセプションをDC会館で開いた。1979年3月30日、動労本部からの分離・独立を勝ち取った動労千葉は、厳しい試練にさらされながら団結と闘いを守りぬいてきた。レセプションに集まった組合員とOB、支援者は、自らの闘いに確信を深め、闘いを次世代に引き継ぐための新たな挑戦を誓い合った。
開会のあいさつを佐藤正和副委員長が行い、中野洋元委員長の著書『甦(よみがえ)る労働組合』を引用して、仲間を信頼し団結を崩さず闘えば必ず勝利できると確信に満ちて語った。
あいさつに立った関道利委員長は、三里塚ジェット燃料貨車輸送阻止闘争に対する動労本部の統制処分に抗して結成して以来、国鉄分割・民営化反対のストライキや1047名解雇撤回闘争を生み出した1990年3月スト、JR体制下での外注化阻止闘争などの動労千葉の闘いを振り返った。その闘いは全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部や全国金属機械労組港合同と共に労働運動の再生を呼びかける11月労働者集会と、労働者国際連帯を生み出している。また、戦時国家改造攻撃としての廃線化に対し、地域住民と連帯した新たな闘いも始まった。
こうした闘いは労働運動再生の土台をなしている。だから、戦時下で港合同昌一金属支部への組織破壊や関生支部への弾圧、JRでの「労組なき社会」化の攻撃が激化している。そう強調した関委員長は、弾圧を必ず打ち破ろうと訴えた。
また、今春闘で岸田政権や財界が「賃上げ」を叫び、軍需産業がいち早く「満額回答」を出す異様な情勢下、動労千葉が3月15〜16日の反戦春闘ストを貫徹したことの意義を力説した。連合が産業報国会化する一方、全港湾がストに立つなど、労働運動は転機を迎えた。動労千葉の闘いが波及するのはこれからだ。
関委員長は、戦争を止める決戦のさなかでこそ、動労千葉の闘争と組織を次世代に引き継ぐための組織拡大を勝ち取ろうと訴え、今年の11・3労働者集会への万余の結集を呼びかけた。
動労千葉にかけた人生に悔いはない
来賓のあいさつを三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原富夫さん、改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが行い、OB会の永田雅章会長、家族会の佐藤芳子会長の音頭で乾杯した。長く本部副委員長を務めたOBの山口敏雄さん、動労千葉弁護団の藤田正人弁護士、関生支部の武谷新吾副委員長、久留里線と地域を守る会の三浦久吉代表をはじめ、動労総連合水戸、動労総連合・新潟、JAM日本機械工業労組、スタンダード・ヴァキューム石油自主労組、動労千葉を支援する会、全学連などの共闘団体が発言した。
本部や支部の役員として長く闘ってきた組合員に、関委員長から表彰状が手渡された。返礼の言葉を述べた組合員は、85年の分割・民営化反対ストの際、スト破りを拒否して国労から動労千葉に結集した自己史を振り返り、「解雇も覚悟して下した決断は正しかった。動労千葉に人生をかけたことに悔いはない」と、涙ながらに語った。
闘いの中で解雇された組合員とOBが並び、1047名解雇当該の中村仁副委員長は、65歳を超えても解雇撤回まで闘う決意を述べた。歴戦を闘いぬいたOBが、なおも闘う気概を示して現役組合員を激励した。川崎昌浩執行委員がシニア組合員として生涯闘うと宣言し、田中康宏顧問は「動労千葉の組合員は普通の労働者だが、腹を据え時代を真正面から見据えて闘えば、これだけのことはできると実証してきた」と述べて、戦争を阻止し労働者の権利を取り戻す闘いにもう一勝負かけようと訴えた。
渡辺剛史書記長がレセプションをまとめ、動労千葉の歴史を50周年、60周年へと受け継ぐため、組合員と支援が一丸となって闘おうと呼びかけた。