郵政労働者が反戦デモ 〝この闘いを待っていた〟 闘う労組復権し戦争阻止を
郵政労働者が反戦デモ
〝この闘いを待っていた〟
闘う労組復権し戦争阻止を
「この呼びかけと闘いを待っていた!」----参加したすべての郵政労働者の思いです。3月30日、東京・新橋で労組交流センター郵政労働者部会が呼びかけた反戦デモが70人の結集でかちとられました。郵政労働者が呼びかけるデモは2007年の民営化粉砕デモ以来でした。
8・6ヒロシマつぶしの暴処法弾圧粉砕、米日帝の中国侵略戦争阻止、郵政民営化絶対反対、岸田政権打倒を真っ向から訴えました。反戦闘争で団結を強化・拡大できるという確信を深める闘いとなりました。
デモの前には、新橋駅頭で街頭宣伝を行いました。日夜過酷な郵政職場で苦闘する現場労働者が次々とマイクをとって戦争への怒り、原発への怒り、郵政当局への怒りを爆発させました。ビラの受け取りもよく、軍拡反対署名も多く集まりました。右翼が街宣車3台で押しかけ、大音量で妨害しましたが、「反戦や改憲反対などと聞こえのいいことを言っているが......」などと言う始末でまったく迫力なし。その無内容な罵詈雑言(ばりぞうごん)は逆に、私たちの訴えへの注目を集めることとなりました。
郵政労働者の職場と社会への怒りは根底的です。次のような訴えがありました。「職場に戦争の足音が聞こえている。『赤字を減らせ』『生産性向上』、圧倒的な人員不足のもと、かつての戦時スローガンまがいがまかり通る職場。こんな職場に未来はあるか! 他方、JP労組本部は、祖国防衛を掲げるウクライナ郵便労組を支援しています。かつての『逓信報国団』が繰り返されようとしています。いったい誰のための戦争なのか? 真剣に考えるときです。一握りのブルジョアジーの利益のための戦争です。広島で反戦を訴えたら逮捕・起訴ということが起きています。まさに戦争突入情勢だからです。本日のデモを戦争を止め、労働者が主人公の社会を建設する第一歩として勝ちとろう」
デモの出発前には、「60年安保では全学連とともに国会に突入し、70年安保では郵便車に火炎瓶を満載して運んだという郵政労働者の荒々しい闘いを復権させよう」との呼びかけもありました。デモは日ごろのたまりにたまった怒りが爆発し、「職場から戦争反対の声を上げよう! 郵政職場に人員を増やせ! 超過勤務・過重労働やめろ! 郵政民営化絶対反対! 職場に闘う労働組合をつくろう! 郵政労働者は団結して闘うぞ!」という元気のいいコールが響き渡りました。
帝国主義労働運動のもとで、全国の郵政職場には、圧倒的な人員不足と強権的な労務支配がまかり通っています。それに対する怒りは爆発寸前です。この怒りに火をつけるためには、なんとしても帝国主義労働運動の重圧をはねのけなければなりません。帝国主義戦争絶対反対の闘いがこれをぶち破る力と団結を生み出します。この日の闘いはそれを確信させる、郵政労働者の歴史的闘いの第一歩となりました。闘いはこれからです。
(労組交流センター郵政労働者部会)