ビキニ被爆７０年
　世界核戦争とめよう
　杉並で反戦反核集会

　３月３日、杉並区のセシオン杉並において「ビキニ被爆70年３・３反戦・反核・反原発！東京集会」が「すべての原発いますぐなくそう！全国会議・東京」と「改憲・戦争阻止！大行進東京」の共催で開催されました。新しい人の参加もあり、結集した１３０人の怒りと闘いの決意で大成功しました。１９５４年３月１日、ビキニ環礁でのアメリカ水爆実験で延べ約千隻のマグロ漁船が被爆しました。ビキニデーは被爆の苦しみをのりこえ核を弾劾して来た核廃絶の日です。
　広島、長崎の原爆投下で20万人以上の命が失われてからたった９年後、ビキニ被爆と同じ年に中曽根康弘は「現在製造の過程にある原子兵器を理解し、使用する能力を持つことが先決問題である」として原発政策を始めました。
　それから70年後の現在、ウクライナ戦争、パレスチナ大虐殺、世界戦争の始まりの中で岸田政権は中国侵略戦争へ突入しようとしています。六ケ所再処理工場（核燃サイクル）の本格稼働＝核武装を進めるため汚染水海洋放出を行い、老朽原発再稼働のための中間貯蔵施設建設を急ぐことなど原子力政策全般を「国の責務」としました。またしてもアジア侵略の加害国となり、核使用国への大転換で人類滅亡の核戦争へと大きくかじを切ったのです。
　始めにＮＡＺＥＮ東京の飯塚淳さんの経過報告で、中国侵略戦争、世界核戦争を止めるための反核・反原発闘争の重要性が浮かび上がりました。
　続いて洞口朋子杉並区議が２月28日の８・６広島暴処法弾圧を弾劾。法政大学時代、暴処法弾圧と闘い無罪をかちとった経験を語り、「広島市議会は請願採択を口実に弾圧を後押ししている。全国の反戦・反核の闘いをつぶす目的で暴処法をかけてきた。団結して闘えば必ず粉砕して勝てる。不起訴をかちとろう」と発言しました。
　福島から反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんがアピール。福島の現状と甲状腺がん問題について報告し、弾圧とウクライナ戦争やガザ大虐殺への怒りと共に１週間後に迫った「３・11反原発福島行動24」への結集を熱く訴えました。
　さらに「反核燃をたたかう青森からのアピール」と「能登半島地震・被災地からのアピール」が読み上げられ、改憲・戦争阻止！大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が「自衛隊が中国を仮想敵国として軍事演習を行った。10・７蜂起を断固支持し一人ひとりが語り部となって戦争反対で本当に行動しよう」と心を込めて訴えかけました。
　闘う決意を全学連の長江光斗書記長が「被爆させても構わないという世界核戦争を絶対止める」と熱烈にアピールしました。
　最後にまとめと行動提起を改憲・戦争阻止！大行進杉並の丸田雅臣さんが行い、集会を終えました。
　続いて高円寺駅前にデモ行進。機動隊の指揮車も登場し前後左右を機動隊が囲み、さらに車道側の警察官は絶え間なく大声を上げ続けるという異様な警備で、私たちの力強い実力のデモが人々の怒りと結びつくことに国家権力がどれほど恐怖しているかよくわかりました。沿道ビラの受け取りもよく右翼の登場と大音量での妨害は戦争への怒りをかき立てるものでしかありませんでした。
（ＮＡＺＥＮ東京・吉増圭）