実力で闘う時が来た 2・24集会発言(要旨)

発行日:

週刊『前進』04頁(3334号02面01)(2024/03/04)


実力で闘う時が来た
 2・24集会発言(要旨)

(写真 右翼の妨害をものともせず、青年・学生のヘルメット部隊を先頭に力強く進むデモ隊が、新宿駅南口前の大通りを埋め尽くして労働者階級の反戦の意志を強烈に示した【2月24日】)

この国を根底からくつがえす内乱を
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん

 ウクライナ戦争をただちにやめろ! 戦争推進の岸田を倒そう! 改憲、憲法改悪をやめろ! 中国侵略戦争を阻止するぞ! 多くの人々が連帯してこの声をみなぎらせ、この国を根底から変えていくという行動に立ち上がりましょう。
 ウクライナ戦争が始まって2年が経った。そしてイスラエルによるガザ地区の虐殺が始まって4カ月が過ぎた。いま世界は戦争の情勢だ。その戦争の中心はアメリカ帝国主義だ。そして同じ方向に路線を設定して突き進んでいるのが、この日本の岸田政権だ。
 ウクライナの「復興会議」が日本で開かれた。戦争をもうけの機会にする、人を殺してもうけるということだ。この国の資本家と、それと結託した政権が具体的に推進している。ウクライナ戦争に賛成をしたあらゆる既成政党は、すでに犯罪の一味だ。「復興」にも賛成するのだろう。許すことができない。
 いま私たちは裏金で腐敗したという自民党を見ている。腐敗していなかった自民党がかつてあったか? 腐敗がすべての人々の前にあからさまになっただけだ。この国を根底からひっくり返す内乱を引き起こさなければいけない。そのことがみんなにわかってきたということだ。
 戦争に突き進む、この状況に対してノーの声を根底からたたきつけよう! 肩を組み、手を結んで行動しよう。実力だ、実力で闘う時が来た。徹底的に闘って闘って闘おう!

戦争反対の最先頭で動労千葉は闘う
 動労千葉書記長 渡辺剛史さん

 動労千葉は労働運動の基本の「き」として、戦争反対を声を大にして闘っています。50万人にも上る死傷者が出ているウクライナ戦争、イスラエルのガザ大虐殺をなんとしても止めないといけないと思います。
 国際連帯の力で、スト・集会が全世界各地で共同行動として行われています。世界に向けて戦争反対・虐殺やめろの声を共に上げていきましょう。私たちも闘う労働組合として、最先頭で闘います。共に闘ってください。

議会は腐っている止める力は私たち
 杉並区議会議員 洞口朋子さん

 ウクライナ戦争は終わるどころかますます激化・泥沼化しています。ウクライナ復興需要が10年間で約72兆円と言われる中で、日本政府は民間資本をウクライナに送り込もうとしています。戦争を終わらせる気なんて全くなく、むしろ戦争が長引くほど、犠牲が増えるほど甘い汁を吸える。今こそ米帝、NATO(北大西洋条約機構)、これに加担する日本政府に対して怒りをたたきつけようではありませんか。
 この戦争を終わらせるため、不支持率が82%と言われている岸田政権を今すぐ倒そう。自民党の麻生太郎は台湾有事に際して「戦う覚悟を持て」と私たちに言っている。国会に自民党の裏金汚職の連中がのうのうと居座って私たちを搾取して、そして最後は戦争に送り込もうとしているわけです。こういう連中が引き起こす戦争を絶対に止めよう。そのためにはこの資本主義社会を根本から変えなければいけません。
 議会を見てください。自民党から日本共産党まで一緒になってロシアだけをたたいている。結局、議会は特権を持った議員たちが議場で「ケンカ」して、終わったら仲良く歩いているような腐りきったところです。議会に戦争を止める力はないんです。青年・学生を先頭とした世界の労働者・民衆と共に実力で闘う。ここに戦争を止める力があると私は確信します。共に立ち上がりましょう。

中国への侵略戦争で延命図る日米帝
 改憲・戦争阻止!大行進沖縄 赤嶺知晃さん

  沖縄からウクライナ戦争反対、そして日米による中国侵略戦争反対の声を上げなければならない。2022年に出された米国家防衛戦略は「ロシアを抑え込み、中国を打ち負かす」と打ち出しました。岸田も「今日のウクライナは明日の東アジアだ」と、中国侵略戦争を準備しています。日米はウクライナ戦争でロシアを弱体化し、中国との戦争に踏み込んでいくつもりです。2月1〜8日に行われた日米共同統合演習「キーン・エッジ」では、想定する「敵」として初めて中国を明示しました。25年頃に実動演習を行い、作戦計画の実効性を検証するとしています。これは日米による戦争挑発そのものです。事実上の改憲攻撃であり、中国・アジア人民への差別・抑圧に公然とお墨付きを与えるものです。絶対に許してはいけません。
 辺野古新基地建設や琉球弧の島々への自衛隊配備の強行は、単に岸田政権が粗暴だというだけではなく、戦争でしか延命できなくなった日米帝国主義が中国侵略戦争をできる体制をつくるものとして踏み込んでいるのです。
 私は2月18日、自衛隊宮古島駐屯地の開設5周年記念式典に反対するために宮古島に行きました。自衛隊が空包を打ち鳴らして祝う中、宮古島の人々と共に戦争反対の声をたたきつけました。沖縄では不屈に戦争反対の声が上がっています。沖縄闘争を爆発的に発展させて大坂正明さんを絶対に奪還します。今日のデモを打ち抜き、岸田を倒す反戦闘争を共につくっていきましょう。

処分や逮捕の脅しが逆に闘い組織化
 全学連書記長 長江光斗さん

 ウクライナ戦争は今日で開戦2周年。アメリカはこの戦争をさらに10年続けるつもりです。岸田政権は「復興支援」とか聞こえのいい言葉で参戦しようとしています。地雷を撤去し、インフラを整備してウクライナの兵士を前線に送り込んで、弾薬と命を消費させて金もうけをやる。
 いったいどれだけの人を死に追いやれば気が済むのか。中東では、イスラエルがついにラファへの侵攻を開始しています。岸田政権など帝国主義各国はUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金提供を中止し、ガザ地区の北部では多くの人々が餓死していると言われています。岸田政権がパレスチナ人民への虐殺に直接手を下しているのです。帝国主義の世界支配を1秒でも早く打倒しなければいけない。
 全学連では、1年前には出会ってもいなかった仲間たちが生き生きと人生をかけて闘っている。岸田政権はこの決起に対して処分や逮捕で脅しをかけているが、むしろ怒りが組織されています。私たちは2・19日本ウクライナ復興推進会議もぼろぼろにしてきました。全学連は岸田政権を包囲・打倒する闘いを断固やりぬきます。
 許せない戦争攻撃の数々は決して、私たちが弱いから強行されているわけではない。戦争反対の闘いをつぶさないと戦争ができないからやられているのです。これは岸田政権の弱さなのです。戦争を止める力は私たちにある。今こそ人間的な怒りを呼び覚まして、解き放っていく闘いを一緒にやりましょう!

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