北海道 1047名解雇撤回へ 国鉄集会で勝利誓う

週刊『前進』04頁(3333号02面04)(2024/02/26)


北海道
 1047名解雇撤回へ
 国鉄集会で勝利誓う

(写真 成田昭雄さんの遺志を継いで勝利を誓う【2月18日 北海道札幌市】)

 2月18日、国鉄闘争全国運動・北海道が主催して「北海道国鉄集会」が札幌市内で開催された。
 集会は前半で、昨年末に逝去した動労総連合北海道・成田昭雄委員長代行の遺志を引き継いで1047名解雇撤回闘争に勝利することを全体で誓い合った。
 事務局からの提起では、JR北海道の全路線の内半分が廃線攻撃にさらされる実態、鉄道崩壊の中で起きている早期・若年退職の現状が明らかにされた。
 後半では全国運動事務局の白井徹哉さんが報告。JR東日本がまともな鉄道運行すらできなくなった現実を暴露するとともに、JRによるローカル線切り捨ては戦争に国力を集中する国家大改造攻撃であることを明らかにした。さらに動労千葉が労働組合を軸に地域の反乱をつくりあげていることの意義が論じられ、国鉄闘争の可能性を全体が実感するものとなった。
 各職場からの決意表明が行われ、なかでも昨年12月のストの地平をもって発言した自交総連SKさくら交通労組の仲間の発言は全体を奮い立たせた。河野晃興委員長とともに発言に立った組合員は「執行委員会に入って初めは、なぜ会議で戦争反対について論議されるのかわからなかった」と切り出したが「学習や行動を通して会社における資本と労働者の対立関係は社会全体につながるものだとわかった。だから資本家のための戦争に反対しなければならない」と語った。
 集会は青年による「3労組共同アピール2024」の読み上げ、団結ガンバローで締めくくられた。
 本報告の最後に、成田さん追悼にあたって読み上げられた「国鉄闘争全国運動・北海道の新たな戦闘宣言」の一部を紹介したい。
 「『国鉄分割・民営化の攻撃が始まった頃、僕が考えたのは、仲間の泣く顔を見たくないということ。これが基本なんだ』。成田さんは、とことん仲間を愛し、職場から切り離され30年以上経過してなお国鉄労働者としての誇りを持ち続けた。……1047名解雇撤回の日まで闘い続けることをここに誓う。成田さん、私たちの前進を見守っていてください」
(北海道 S)
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