3・11反原発福島行動へ すべての原発停止・廃炉にしろ!

週刊『前進』04頁(3331号03面02)(2024/02/12)


3・11反原発福島行動へ
 すべての原発停止・廃炉にしろ!

(写真 「ながすな汚染水! うごかすな原発!」を掲げて福島市内をデモ行進する昨年の3・11反原発福島行動23)


 3・11反原発福島行動24に向けた実行委員会の呼びかけ文を掲載します。能登半島地震で始まった2024年、福島では今も原発事故との闘いが続いている。全国から福島市へ、「原発なくせ! 戦争反対!」の声を上げよう。(編集局)
 2024年1月1日に起きた能登半島地震。大きな揺れを体感し、誰もが「3・11」を思い起こした。志賀原発のある能登半島では、4㍍も地盤が隆起し、志賀原発は一部の系統の外部電源が失われるなど、「危機一髪」と言える状況だった。もし志賀原発が稼働中だったら、珠洲原発の建設が強行されていたならば、間違いなく「第二のフクシマ」の惨劇がくり返されていた。それだけではない。震源近くの若狭湾にある大飯・高浜の4基の原発は稼働中だ。危機的事態は今なお進行中だ。
 今回の能登地震の事態にあっても、岸田は女川・東海第二・柏崎刈羽などの再稼働をたくらんでいる。地震が来れば、避難することなど絶対にできないことも明らかになった。再稼働などもってのほかだ! 今こそ「すべての原発を止めろ!」の声を大にする時だ。
●「能登救援より戦争」の岸田倒せ!
 能登震災では、岸田は災害救助すらも投げ捨て、国が生き延びるためには、労働者民衆を切り捨ててもよいという姿をさらけだした。その一方で、果てしない財源が軍事費に投入されている。さらに年末以降、殺傷兵器の輸出や大軍事演習、ミサイル基地建設など「台湾有事」=中国侵略戦争へ向けて突進している。さらに、この戦争の時代に核の使用が現実のものになろうとしている。戦争と原発(核)は一つだ。汚染水海洋放出も、六ケ所核燃料サイクルの稼働に直結している。海洋放出は日本の核武装の道を開くものだ。絶対に戦争を止めよう!
●13年目の「3・11」をともに闘おう
 私たちは、13年前の「3・11」に直面し、「二度と原発事故はくり返すまい」と誓った。
 福島は今も「復興」などほど遠い状況だ。原発事故の「緊急事態宣言」は解除されておらず、廃炉の見通しはない。今なお3万人弱が避難を余儀なくされている。帰還困難区域内が大半を占める大熊・双葉・浪江・富岡町では、「特定帰還居住区域」を設けて、住民を帰還させようとしている。宅地・道路・墓地などを点として除染するだけで周囲は高線量区域のままで、生活の基盤などは一切ない。事故被害をなかったことにする見せかけの「復興」政策だ。
 昨年夏からの汚染水海洋放出では、国は「汚染水は安全」と強弁し、「地元の理解なしには放出しない」という福島県民との約束をも反故(ほご)にした。避難者裁判でも裁判官は「国の責任なし」を連発している。福島県民に「国に盾突いてもダメ」「犠牲になれ」とあきらめと屈服を迫っている。3・11を忘れてなるものか! 沈黙していてはならない!
●世界とつながって闘おう!
 世界では、パレスチナ連帯、ウクライナ反戦の巨大なデモがまき起こっている。イスラエルは、ガザ虐殺に「核使用も選択肢」と公言。ウクライナでは劣化ウラン弾が平然と使用されている。ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、チェルノブイリ、フクシマの惨劇を黙って許していいのか! 核戦争を阻む根源的な力はフクシマの怒りの中にある。
 日本からも戦争反対の声を! 中国侵略戦争のための軍事化と対決する沖縄、被爆者を先頭としたヒロシマ・ナガサキの怒りと連帯しよう。3月11日、福島から「原発なくせ! 戦争反対!」の声を上げよう。

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【要項】
汚染水とめろ!岸田をたおせ!
いまこそ全原発を廃炉に!
3・11反原発福島行動24
 3月11日(月)正午開場(集会後、市内デモ) 
 とうほう・みんなの文化センター小ホール
  (福島県文化センター、福島市春日町5―54)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会
☆賛同カンパ振込先 郵便振替口座番号00120―8―763817 加入者 NAZEN
 *「3・11賛同カンパ」と明記してください。

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