全世界でパレスチナ連帯闘争 戦火広げる米帝=イスラエルに怒り
全世界でパレスチナ連帯闘争
戦火広げる米帝=イスラエルに怒り
パレスチナ自治区ガザの保健省によると、昨年10月7日から今年2月6日までにガザで2万7585人が死亡、6万6978人が負傷した。イスラエルのジェノサイドに対し、全世界でパレスチナ連帯闘争が爆発している。一方、アメリカ帝国主義はイエメン空爆に続き、イラクとシリアへの空爆を強行した。虐殺に加担し戦火を拡大する帝国主義を弾劾し、怒りの反戦闘争を巻き起こそう。
難民の命綱を絶つ暴挙!
イスラエルのネタニヤフ首相は、1月30日に「ガザから軍を撤退させることもないし、テロリストを釈放することもない」と言い放った。
31日には、イスラエル軍幹部が自軍兵士に対し、ガザで住民が去った後の住宅に火を放つよう指示していることも報じられた。過去1カ月間に数百件の住宅に火が放たれたとみられる。ガザの生活基盤を破壊し、二度と住めなくすることを狙っているのだ。
ガラント国防相は2月1日、ガザ南部ハンユニスへの軍事作戦は「任務を達成しつつつある」として最南部のラファへの進軍を宣言した。すでにイスラエル軍はラファでの攻勢を強めており、幼稚園が攻撃され子どもが死亡している。
また、ヨルダン川西岸地区ではイスラエル人入植者による暴行・虐殺が激増している。国連人道問題調整事務局(OCHA)によると、10・7から1月29日までに西岸地区で入植者による暴力事件は472件起き、うち104件で死傷者が出た。23年全体で暴力事件は1229件発生し、06年の調査開始以来最多となった。バイデン米大統領は2月1日、西岸での暴行に関与した入植者に制裁を課すための大統領令に署名したが、米帝はイスラエルを支援し入植者の暴行を何十年も黙認してきた張本人だ。
こうした中、2月1日までに日米英など16カ国が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金停止を決めた。国際司法裁判所(ICJ)の対イスラエル暫定措置命令に対抗してイスラエルが「10・7にUNRWA職員が関与した」と主張、これに帝国主義諸国が同調したのだ。
UNRWAは1日、「このままでは2月末までに活動が停止する可能性が高い」と明かした。破壊と虐殺が苛烈(かれつ)さを増す今この時にパレスチナ難民の命綱を絶つということは、イスラエル軍への「加担」という域を超えて、パレスチナ人民の抹殺・ジェノサイドに直接手を染める暴挙にほかならない。
米、シリア・イラクを空爆
米軍は2月2日、イラクとシリアの親イラン派関連施設85カ所以上を空爆、45人を殺害した。3日には、米英両国がイエメンの36カ所を攻撃。イスラエルも2日にシリアの首都ダマスカスを攻撃し、イランの軍事顧問1人を殺害した。
米軍の空爆に対し、イラク政府は3日、「イラクの主権に対する新たな攻撃だ。イラクと地域の安全状況を破局の瀬戸際に追いやり、安定の確立を危うくする」と非難。米側が当初、イラク政府に「事前に通知した」としていたことについて「国際世論を欺き、国際法違反の責任を逃れるために事実を意図的にねじ曲げている」と否定した。シリア外務省も同日、「米軍は非常に危険な方法で中東の紛争をあおっている」と非難。同国防省は「シリア軍はテロを排除し、全土を解放するまで戦う」と述べた。米政府は6日、2日の攻撃について「イラク政府には事前に通知していなかった」と訂正した。
ガザ虐殺に対する抗議闘争が米帝の中東支配を崩壊させつつある中で、米帝は焦りに駆られてイラク・シリアへの空爆を強行した。だが、今や米帝は事態をコントロールすることもできず、再び中東での戦争に引きずり込まれているのだ。
こうした中で、世界各国の労働者が、自国帝国主義が推し進めるジェノサイドに反対して立ち上がっている。
元凶の帝国主義を倒そう
英ロンドンでは2月3日、1万人がガザでの即時停戦を求めるデモに立ち、「虐殺をやめろ」「パレスチナに自由を」などと書かれた旗を持って行進した。デモ参加者は2万人にまで拡大し、パレスチナ連帯闘争の爆発に恐怖した警察は弾圧を激化させて2人の女性を逮捕した。エディンバラでも同日に即時停戦を求める集会が闘われた。
また、米欧の800人以上の公務員が2日までに、パレスチナ情勢をめぐる自国の政策に抗議する声明に署名した。声明は各国の政府に対し、「イスラエルの作戦には正当化できる根拠がある」などと自国民に主張しないよう求めている。
全世界の労働者人民は、帝国主義こそが戦争・ジェノサイドの元凶だと見抜いて決起している。パレスチナ連帯闘争は、今や反帝闘争として爆発している。
全世界のパレスチナ連帯闘争の拡大を背景としたICJの暫定措置命令を受け、伊藤忠アビエーションは、イスラエルの軍事企業エルビット・システムズとの協力関係を2月中をめどに終了すると発表した。日本の労働者階級が立ち上がればジェノサイドは止められる。侵略戦争に延命をかける岸田を打倒しよう。
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ガザ虐殺を許すな
静岡反戦デモに圧倒的な注目
1月27日、昨年に続いて「米帝バイデンとイスラエルによるガザ空爆を許すな!」と訴える静岡反戦デモを改憲・戦争阻止!大行進しずおかの主催で闘いました。
静岡県内を反戦デモで一色にしようと、静岡市中心街で行いました。土曜日の午後で人があふれる中、私たちのデモは圧倒的に注目を浴びました。
今後も反戦デモを強力に推し進めていくことを全体で確認しました。連帯し、侵略を内乱へ!
(改憲・戦争阻止!大行進しずおか 山本研二)
イスラエル支援の伊藤忠を直撃
改憲・戦争阻止!大行進・東海は1月28日、改憲・戦争阻止!大行進・関西と共にパレスチナ連帯の反戦デモを勝利的に貫徹した。
デモ前の集会では、イスラエルの歴史と現在行われているパレスチナに対する虐殺行為を弾劾し、エルビット・システムズと武器供与の契約を交わした伊藤忠アビエーションの犯罪性を暴露。同じくイスラエル支援の経営方針を打ち出したセブン&アイホールディングスに対して猛反撃を開始したコンビニ関連ユニオンの闘いを紹介した。
連帯のあいさつを大行進・関西の赤田由行さんが行い、前日の梅田反戦デモの貫徹と勝利を報告。関西でも改憲・戦争阻止!大行進の闘いを一層爆発させると宣言した。
集会のまとめとして、大行進・東海の小林丈仁さんが発言。あらゆる侵略戦争は自衛戦争として行われた歴史を明らかにし、岸田政権打倒の展望を示した。
その後、アメリカ領事館と伊藤忠アビエーション名古屋支社を直撃するデモ行進を行い、パレスチナ侵略の共犯者であるバイデン・岸田や、伊藤忠アビエーションを断罪するシュプレヒコールを名古屋駅周辺に響かせた。集会中、通りかかった青年労働者から拍手があり、デモ中も外国人労働者が横断幕を撮影し「フリーパレスタイン!」と声を上げるなど、労働者の反応は上々だった。
今回の反戦デモは相当な手探りを必要としたが、改憲・戦争阻止!大行進・東海の闘いの新たな出発点となった。
(改憲・戦争阻止!大行進・東海 S)