動労千葉先頭に旭支会を訪問
動労千葉先頭に旭支会を訪問
旭非正規職支会支援共闘会議は、旭非正規職支会の招請を受け、1月15〜18日、佐藤正和動労千葉副委員長を先頭に4人で韓国・クミ(亀尾)市を訪問した。旭支会の案内で韓国オプティカルハイテック労組、KEC労組と交流し、さらに米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(サード)配備と実力で闘っているソンジュ(星州)ソソンニに駆けつけた。旭支会主催の1・17水曜文化祭ではクミ工業団地の労働者たちと交流。中国--東アジアでの戦争を阻止する日韓労働者の国際連帯を推し進める貴重な闘いとなった。(旭支援共闘会議・鎌田由子)
旭非正規職支会と共に
国際連帯が力だと確信し
滞在中、交流した韓国の労働者たちから繰り返し「旭労働者たちとの連帯は10年目、どんな気持ちで連帯しているのか」「韓国の労働者と共に闘う理由を聞きたい」と質問された。
旭支会が主催した17日の水曜文化祭のタイトルも「日本の労働者たちに聞く『旭闘争10年目、連帯する理由』」だった。
この質問に佐藤さんは「旭支会の同志たちの勝利のためはもちろんだが、日本の労働運動の前進と勝利のためにも日韓連帯は絶対に必要だと考えている」と答え、旭支援共闘会議の清水彰二事務局長(群馬合同労組委員長)は「アジアを侵略してきた日本の労働者であることを自覚し、国境や民族を超えて闘う階級的労働運動を日本で再生したい」と応じた。
11月労働者集会の報告集も手渡し、日韓労働者の団結した力で東アジアの戦争を阻止すること、とりわけ米日韓軍事同盟が進む中、日本の労働者として米日政権による中国への戦争を止める闘いを全力で闘う決意を機会あるたびに伝えた。
旭支会は2015年にクミ工団で初の非正規職労組を結成したが、わずか1カ月後、旭硝子(ガラス、現AGC)は178人の労働者をメール1通で解雇したのだ。以来10年、22人の組合員が解雇撤回・正規雇用を要求し闘っている。
争議が起こればいち早く駆けつけて連帯し、サード反対闘争にも毎週火曜日に現地に駆けつけて闘うなど、非正規職撤廃闘争の先頭に立つ旭支会は、何より連帯闘争を重視している。
旭支会との懇談会で組合員たちが「旭闘争は一つの事業場の闘いではなく、資本と労働者階級の闘いとして全体に立ち向かっていく闘いだ」「連帯して他の現場に行くと得ることがあるし、変化を感じる」などと話してくれた。
国際連帯が、日韓双方の労働者の力であり、戦争を阻む力もここにあると確信することができた。労働者の国際連帯で世界を変える時だ。
オプティカル高空籠城
連帯して抗議集会に参加
韓国オプティカルハイテックは、日東電工(本社・大阪市)が100%株式を持つ日本企業だ。クミ市から土地代50年無償、各種税制の優遇を受け2003年設立。一昨年10月に火事が起きると11月、一方的に清算を決定し労働者を整理解雇。現在組合員11人が雇用保障を求めて闘っている。
1月8日、パクジョンヘ首席副支会長、ソヒョンスク組織2部支会長の2人が工場の屋上に登って籠城(ろうじょう)闘争に突入した。裁判所は会社側が要求した損害賠償を認め、1日につき950万㌆が加算されている。
私たちはクミに到着した15日夜、2人の女性労働者が高空籠城している工場に立ち寄り、16日には金属労組の集会に参加し籠城中の2人を激励。チェヒョンファン支会長の案内で火事現場を見学した後、支会組合員との懇談会を行った。
会社側が工場撤去のためのコンテナを搬入することが判明した17日、朝の旭支会の工場宣伝戦を終えてオプティカル工場に駆け付けた。すでに多数の警察車両が工場前に並んでいた。
抗議集会では、チェ支会長が「火災に乗じた偽装廃業であり、日本企業の食い逃げを許さない」と激しく弾劾した。連帯発言に立った佐藤副委員長は「工場火災自身、労働者に一切の責任はない。安全対策を怠り、責任を労働者に押しつけ整理解雇するなど断じて許すわけにはいかない」と、日本で連帯して闘うことを表明した。
サードと闘うソソンニ
路上占拠し搬入阻止闘争
1月16日午前6時30分、サード基地につながる路上に並べられた椅子に50人ほどの住民、支援者が座り、「サード配備を撤回しろ!」のシュプレヒコールとともに集会が始まった。まだあたりは暗い。2021年5月14日に始まった車両阻止の座り込みはこの日501回目だ。
冒頭、旭支会と共闘していると紹介され拍手で迎えられた佐藤副委員長が「日韓労働者の団結で東アジアの戦争を阻止しましょう」と呼びかけた。
集会半ば、7時を過ぎると警官隊が周りを取り囲み、後方から参加者を一人ずつ椅子ごと抱えて排除するではないか!
温かい朝食がふるまわれた後、金泉市民対策委員会など地元の人々と懇談。持参した三里塚闘争のビデオを渡し三里塚、沖縄など日本の闘いを紹介し、連帯し闘うことを誓い合った。