東京
　ガザ大虐殺に加担するな
　伊藤忠、ＮＡＳに抗議

　ガザ大虐殺に加担する日本企業２社「伊藤忠アビエーション」（東京都港区）と「日本エヤークラフトサプライ（ＮＡＳ）」（新宿区）に対する抗議行動が12月１日、動労千葉と改憲・戦争阻止！大行進の主催で行われ１２０人が結集、「イスラエルとの軍事協力をただちにやめろ」と怒りをたたきつけた。（発言要旨、関連記事４面）
　この行動は、11・19全国労働者集会で採択されたパレスチナ連帯決議を実行し、パレスチナの労働組合の要請に応える闘いだ。伊藤忠アビエーションとＮＡＳは３月、イスラエルの軍事企業最大手「エルビット・システムズ」と「武器部品の製造・販売に関わる契約覚書」を締結した。ＮＡＳが生産と保守管理を担い、伊藤忠アビエーションが販売促進を行うという。パレスチナ人民を殺し金もうけをする----この「死の商人」たちを絶対に許さない！　抗議行動参加者は、２社に対し契約覚書撤回を求め申入書を突きつけた。
　まず参加者は伊藤忠アビエーション前に登場し、「エルビット社と手を切れ」と弾劾した。伊藤忠アビエーションは申入書を郵送でしか受け付けないと事前に答え、この日も事業所が入るビルの４階だけエレベーターが止まらないようにしている。虐殺への加担だとの突きつけに震え上がっているのだ。大行進が申入書を読み上げ、動労千葉の佐藤正和副委員長を始め大行進呼びかけ人の福島尚文さん、全学連の神野豊典副委員長らが次々とマイクを握り、契約撤回を迫った。イスラエル軍の戦闘再開の報に、怒りはさらに爆発。岸田政権はイスラエルとの軍事協力を通じて大軍拡をも狙い、中国侵略戦争に突進している。戦争の元凶・帝国主義の打倒を誓い、契約撤回まで抗議し続けると宣言し、ＮＡＳ社前に移動した。
　ＮＡＳ社はイスラエルの銃火器メーカー「イスラエル・ウェポン・インダストリーズ（ＩＷＩ）」とも取引関係にある。ＩＷＩはガザ虐殺を実行する特殊部隊と共同開発を行う巨大軍事企業だ。大行進は担当者に申入書を提出。担当者は何一つ答えない。各地の大行進や全学連が「あなた方はガザ虐殺に責任がないと言えるのか！」「人の尊厳をどう考えているんですか！　人殺しの仕事をしていいんですか！」と糾弾した。
　最後に動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが「私たちの行動で伊藤忠アビエーションを今日１日封鎖した」と総括し、繰り返し抗議に立とうと訴えた。
　この日の行動は、イスラエルへの武器・資金の提供を止めるよう呼びかける「Workers in Palestine（パレスチナの労働者）」のウェブサイトに掲載された。また、栃木県のＮＡＳ北関東工場と広島市の伊藤忠商事中四国支社前でも抗議行動が取り組まれた。