労働者の力で戦争とめる! ガザ虐殺に怒り満ち2800人 11・19日比谷野音
労働者の力で戦争とめる!
ガザ虐殺に怒り満ち2800人
11・19日比谷野音
全国労働者総決起集会/改憲・戦争阻止!1万人大行進が11月19日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、2800人が結集した。動労千葉、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同が呼びかける11月集会は26回を迎えた。ウクライナ戦争が続き、イスラエルによるパレスチナ人民大虐殺が強行され、日米帝国主義の中国侵略戦争が迫る中、民主労総ソウル地域本部やアメリカの国際港湾倉庫労組(ILWU)第10支部(ローカル10)、ドイツの鉄道労働者ネットワークなどを迎えた集会は、国際連帯で戦争を阻止する大闘争になった。戦時下で反戦を貫く階級的労働運動の構築へ熱い決意がみなぎった。集会は韓日労働者共同声明2023を確認し、パレスチナ連帯決議を採択、各国で戦争阻止の闘いに立つと誓った。集会後、銀座を通り東京駅に向かうデモには途中から200人以上が合流し、「ガザ大虐殺をやめろ」「岸田打倒」の怒りの叫びをとどろかせ、沿道の熱い共感に迎えられた。(主な集会発言2〜3面、関連記事4面)
労働組合こそ反戦の砦
集会の司会を動労総連合水戸の照沼靖功委員長と洞口朋子杉並区議が務めた。
港合同の木下浩平執行委員が開会あいさつでガザ大虐殺を弾劾し「戦争を止める力はわれわれにある」と強調した。また、港合同昌一金属支部は翌20日にストライキに立つと宣言した。
連帯あいさつで三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんが「闘魂ますます盛んなり」と不屈の闘志を示し、希望の牧場・よしざわ代表の吉沢正巳さんは、福島第一原発の汚染水放出に強い怒りを表した。
東京・過労死を考える家族の会の中原のり子さんは、長時間・過重労働により夫が投身自殺してから24年後の今も過労死が増えている現実を告発し、「若者を使いつぶす世の中を変えよう」と呼びかけた。
基調報告を行った動労千葉の関道利委員長は、ウクライナ戦争が長期化しガザ大虐殺が続き、中国との戦争に向けて日米韓軍事同盟がつくられる中、「労働組合は反戦の砦(とりで)」と述べ、日本で巨大な反戦闘争をつくらなければならないと訴えた。また、日本でもスト復権の可能性が生まれていると指摘し、労働組合が戦争推進に取り込まれるか、反戦を軸に階級的に闘うかが歴史の分岐点になると強調した。
関西生コン支部の赤川純執行委員が自身の職場での労組破壊攻撃を粉砕する決意を示し、武谷新吾副委員長は和歌山広域生コン協組事件の無罪判決を活用して労組を組織し、戦争を止め社会を変えようと訴えた。
パレスチナ・韓・米・ミャンマーから
国際連帯のアピールではガザ出身の在日パレスチナ人が、実家がイスラエルにより爆撃され家族・親族の命が奪われたと告発し、これを直ちに止めるため「日本の皆さんも声を上げて下さい」と訴えた。日本イスラーム文化センターの中村和義さんは、ガザで起きていることは宗教対立でも数千年前からの因縁の対立でもなく、また今年10月から始まったことでもなくて、百何年ずっと抱えてきた政治問題だと指摘した。そして、問題を他人ごとではなく自分のこととしてとらえてパレスチナの人々と連帯することを呼びかけた。
在日ビルマ市民労働組合のテンテンウ書記長は、ミャンマー軍を支える岸田政権を弾劾し、人間の尊厳を守る闘いを訴えた。
民主労総ソウル地域本部のイヒョンミ本部長職務代行は、11月11日の労働者大会でユンソンニョル政権を退陣に追い込む宣言を発したと報告し、日韓で反動政権と闘い、戦争を止めて労働者民衆の権利を勝ち取ろうとアピールした。
ILWUローカル10のジャニエロ・バルトリップさんは「全権力を人民に」「全世界でのジェノサイドをやめろ」と声を強めた。
国鉄闘争勝利の訴えで動労千葉争議団の中村仁さんが解雇撤回の決意を示し、佐野正幸書記次長は、結成45周年を迎える動労千葉の運動を次世代に引き継ぐために「70歳まで原則組合員」の方針を大会で確立したと報告した。久留里線と地域を守る会の三浦久吉会長は、久留里線の廃線阻止へ闘う意思を表明した。
各産別から鮮烈な決意
各産別の代表が発言し、三浦半島地区教職員組合の桝渕祥子さんが反戦を闘う日教組の再生を訴えた。
自治労奈良市従業員労組の吉谷宏子さんは、岸田を翼賛する連合・自治労本部と対決し、階級的労働運動を取り戻すと表明した。
JP労組横浜南支部の小平大介さんは、郵政民営化を支えるJP労組中央本部を打倒して、闘う労働組合をつくる決意を表した。
高槻医療福祉労組の冨山玲子委員長は、イスラエルによるガザのシファ病院への攻撃に怒りを表し、命を守るために働く医療労働者は反戦闘争の先頭に立つ責務があると力説した。
コンビニ関連ユニオンの河野正史委員長は、テルアビブに出店してイスラエルを支えるセブン―イレブン資本に対し、戦争を止める闘いに立つと表明した。
ストを闘った同僚と並んで登壇した札幌市の自交総連SKさくら交通労組の河野晃興委員長は、ライドシェア解禁反対の全国ストを目指すとともに、同労組は戦争絶対反対を貫くと言い切った。
ちゃんちゃこカンパニーによる演奏を挟み、改憲・戦争阻止の訴えに移った。
改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は、資本の延命のために起こされる戦争に労働者階級として対決し、戦争を必要としない社会をつくることこそ、戦争絶対反対を貫くことだと強調した。
改憲・戦争阻止!大行進沖縄を代表して沖縄コールセンター労組の仲宗根光洋書記長が発言し、中国侵略戦争に向けた日米共同演習が続く沖縄で、ベトナム反戦ゼネストの歴史をよみがえらせ闘うと表明した。
星野全国再審連絡会議の星野暁子さんは、大坂正明さんの無罪判決戦取と星野文昭さん獄死の責任を追及する国家賠償請求訴訟の勝利を呼びかけた。
イスラエル大使館抗議闘争で逮捕され奪還された学生が決意を示し、全学連の赤嶺知晃委員長が、パレスチナ人民の10・7蜂起に全力で応え、自国政府打倒・帝国主義打倒を貫く反戦闘争を闘おうと力説した。
韓日労働者共同声明2023を3労組と民主労総ソウル地域本部の代表が読み上げた。パレスチナ連帯決議を全体で採択した。
国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんが閉会あいさつで、国際連帯20周年の今年の集会は、ウクライナ戦争とガザ大虐殺が続く中、国際反戦の運動になったと総括し、階級的労働運動の再生と戦争阻止へ、問われる課題を改めて確認して前に進もうと訴えた。
団結がんばろうのこぶしを上げ、インターナショナルを斉唱し、参加者は直ちに都心を貫くデモに出た。
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伊藤忠とNASはイスラエルとの軍事協力やめろ!
12・1抗議行動
12月1日(金)
午後2時 伊藤忠アビエーション(東京都港区赤坂2―9―11、「溜池山王」駅すぐ)
午後4時 日本エヤークラフトサプライ(NAS)(東京都新宿区愛住町3―3、「四谷三丁目」駅すぐ)
主催 改憲・戦争阻止!大行進/国鉄千葉動力車労働組合
ガザ侵攻・虐殺やめろ! 虐殺の加担者=岸田倒そう!
12・9新宿反戦デモ
12月9日(土)午後2時 新宿駅東口・アルタ前、3時デモ
主催 改憲・戦争阻止!大行進東京