労災死した烈士焼香所前で前夜祭 非正規職もうやめろ!
週刊『前進』04頁(3320号02面04)(2023/11/20)
労災死した烈士焼香所前で前夜祭
非正規職もうやめろ!
(写真 カンボギョン烈士の遺影を抱いた母親を先頭に、労災で殺された労働者たちを追悼するボードを掲げたデモ隊【11月10日 ソウル】)
動労千葉訪韓団に参加しソウルを訪れた旭非正規職支会支援共闘会議は、11月10日午後、日本のAGC(旧旭硝子)本社に解雇撤回・正規雇用を求めて韓国・クミ(亀尾)で闘っている旭非正規職支会の同志たちとソウル雇用労働庁前で再会した。旭支会が一翼を担う「非正規職もうやめろ共同闘争」主催の非正規職闘争が始まった。
タクシー労働者パンヨンファン烈士が「完全月給制実施」を叫んで焚身(ふんしん)してから35日、DLE&C建設の日雇い労働者カンボギョン烈士の労災死から91日、「働く中で死なないように!差別されないように!非正規職撤廃!」がスローガンとして掲げられた。デモの先頭には、遺影を胸に抱いたカンボギョン烈士の母親が立った。
行く手を阻む警察部隊を突破してデモは出発したが、午後5時になった途端、警察がデモ隊の進行を阻止した。警察は「午後5時以降のデモは禁止だ」と言うのだ。ホンヨング弁護士が、デモ禁止は大法院(最高裁)で違憲判決が出ていると一喝したが、なおも弾圧が続く中、ぶつかり合いながらデモを貫徹した。
デモは非正規職労働者の前夜祭会場、西大門駅前のDLE&C建設の巨大ビルの前に着いた。そこに張られたテントがカンボギョン烈士の焼香所だった。韓国ではこの1年、労災で2223人(統計庁)が殺されている。さらにユンソンニョル政権は、労働時間を1日最大11・5時間、週6日69時間に増やそうとまで狙っている。まさに「働く中で死なないように!」は非正規職の切実な要求だ。
寒風の中、前夜祭は午後9時半まで続いた。黙って殺されるわけにはいかないと、ユン政権退陣を求めて闘う韓国の非正規職労働者と時間を共有した日本の労働者・学生は、日韓連帯で闘う決意を固めた。