岸田打倒!10・8三里塚へ 反対同盟が集会結集の訴え
岸田打倒!10・8三里塚へ
反対同盟が集会結集の訴え
10・8三里塚全国総決起集会への結集を呼びかける三里塚芝山連合空港反対同盟の3氏からのアピールをいただきました。市東孝雄さんの南台農地をめぐる決戦が重大局面を迎えています。決戦の三里塚へ全力で結集しよう。(編集局)
生き方変えずに闘いぬ
敷地内天神峰 市東孝雄さん
日ごろからのみなさんのご支援に感謝しています。
2月15日の夜、NAA(成田空港会社)と国・警察は私が耕してきた天神峰農地に強制執行をかけ、畑をつぶし、作業場、ビニールハウス、農機具小屋、離れ、そして反対同盟のやぐら、看板など一切を破壊し、私の農業に必要なものを奪っていきました。以前から農地は命であると言ってきましたが、私にとっては命の一部を奪う暴挙を許すことはできません。
天神峰農地だった場所は今高い鉄板で囲われていますが、NAAは何かを造るでもなく、そのまま放置しています。緊急性・必要性もなく、私の意思をくじいて追い出すための強制執行だったということです。
私は自分の生き方を変えるつもりはありません。祖父の代から受け継いだ農業を守り、反対同盟の「空港絶対反対・農地死守」で闘っていきたいと思います。
私の南台農地をめぐる耕作権裁判が山場に差しかかっています。NAAは自分から証拠として出すべき文書を一切隠し、「担当者が死んだからわからない」としらを切っています。こんなことは許されません。
戦争と軍事空港に反対し、農民の権利を守り、動労千葉、関西生コン支部などとの労農連帯を守り、国策と闘う沖縄・福島と三里塚は一つの闘いとして進みます。機動隊の暴力と体を張って闘ってくれた学生や市民のみなさんと団結して闘い抜きます。
10・8全国集会でみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。
今度こそ強制執行阻止を
敷地内東峰 萩原富夫さん
三里塚反対同盟は昨年から「市東さんの天神峰農地への強制執行阻止」の決戦を呼びかけ、そして2月に現実に敵の卑劣な夜襲を迎え撃ち、体を張って闘いました。その場にいた全学連、労働者、現闘の方々は酷寒の中で夜通しの実力闘争をやりぬいてくれました。感謝しかありません。
だが結果として実際に執行を止めることができなかった。率直に言って人数が足りなかった。たとえば200人以上いたら、機動隊を押し返し、少なくともその日の執行を中止に追い込めたかもしれない。そう思うと率直に悔しいです。
もちろんそれは、私たち反対同盟のかまえとして、「今この場にすべてを投げ打って駆けつけ、敵に対し『内乱』をたたきつけてほしい」、そういう決起を訴えきれたか、覚悟を伝えきれたか、そこがあいまいではなかったかという反省をこめて言っています。
次は南台農地が焦点です。まず耕作権裁判に絶対勝つ、その決意で裁判の傍聴に来ていただきたい。そして今度こそは、南台農地への強制執行を絶対に許さない、何をおいても全力で集まるという固い決意を共有したいと思います。
岸田政権は「食料安全保障」を叫んで、いざ戦争となったら農家に主要穀物の作付けを強制しようなどとたくらんでいるようだが、とんでもないことです。日本農業が後継者が育たず、将来の見通しも立たない深刻な危機にある今、都合よく戦争動員だけは行おうというのか。農家自身が「戦争反対」の声をあげて反撃の先頭に立つべき時です。
あらためて軍事空港阻止、農地死守の決意を込めて、10・8成田市赤坂公園に全力で結集をお願いします!
反戦闘争の爆発が決定的
事務局員 伊藤信晴さん
福島第一原発の汚染水海洋放出にしても、沖縄の最高裁判決にしても、本当に越えてはいけない一線を越えて、暴力的に襲いかかってきています。三里塚でももうひとつ新しい空港をつくるという敵の暴力性を見すえて闘いを組織していかなければなりません。こうした攻撃に勝つためには、たとえ苦しかろうとも巨大な反戦闘争の爆発以外にありません。反対同盟もその一翼を必ず担いきります。
私自身、1970年に全学連から派遣され三里塚現地に行き、71年の第一次強制代執行を迎え撃ちました。私は地下壕を掘り、穴の中におりました。入って2日目の朝、万余の民衆が機動隊に石をぶつけて、機動隊は執行することができなかった。闘って50年になりますが、もう一度実現したいという思いだけで、やってきたんですね。
大反動の状況の中で、私たち自身、巨大な反戦闘争の爆発は決定的であると思っています。それは成田軍事空港を粉砕するために決定的な力になります。市東さんの南台農地を守る第2ラウンドの闘いから、腐り切った成田軍事空港をつぶすために10・8全国集会への結集をお願いします。