ここから—「関西生コン事件」と私たち 関生支援東京の会が上映会 団結に生きる組合員の選択 弾圧を打ち破る力を実感
週刊『前進』04頁(3310号02面04)(2023/09/11)
ここから—「関西生コン事件」と私たち
関生支援東京の会が上映会
団結に生きる組合員の選択
弾圧を打ち破る力を実感
(写真 上映後、関生支部の武谷新吾書記次長が11月集会への大結集を訴えた【9月3日 東京都杉並区】)
関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会(関生支援東京の会)は9月3日、東京・杉並区の方南会館で、弾圧と闘う全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部の組合員の姿を描いた映画「ここから―『関西生コン事件』と私たち」の上映会を開いた。この映画は、シングルマザーで生コン車のドライバーとして働き、関生支部に出会い人生観を変えていく女性組合員を中心に、何人かの現場組合員に焦点を当てている。逮捕・勾留され、あるいは不当な家宅捜索を受ける中で、時に戸惑い、仲間だった人たちの組合脱退に涙し思い悩みながら、仲間と団結して生きることを選択し弾圧に立ち向かっていく組合員の勁(つよ)さは、見る者の胸を打つ。
上映に先立ち、関生支援東京の会の山口弘宣代表(JAM日本機械工業労組委員長)があいさつし、そごう・西武のストに触れて「スト情勢を自らのものとして闘おう」「中国侵略戦争阻止へ、戦時下での労組破壊を許さず、関生支部が呼びかける11・19労働者集会に結集しよう」と訴えた。
上映後は、その感動も冷めやらぬ中、映画の登場人物でもある西島大輔組合員が発言に立った。弾圧で逮捕され、それを口実に解雇された西島さんは、労働委員会で解雇無効の命令を勝ち取ったが命令を履行しない会社と闘っていると報告した。そして、「差別・抑圧された人々に『ものを言うな』と襲いかかる権力者に立ち向かうため労働組合として闘いたい」と万感の思いを込めて表明した。
和歌山広域生コン協組事件の当該として映画に登場する武谷新吾書記次長は、11・19労働者集会への従来を倍する大結集の実現へ、皆の奮起を促した。
関生支援東京の会の吉本伸幸事務局長(東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会分会長)が行動提起を行い、9・23反戦集会・デモと11・19労働者集会への大結集を実現し、東京で生コン労働者を組織しようと訴えた。
関生支援東京の会は上映会で、反転攻勢に立つ関生支部との団結をさらに強め、弾圧を粉砕し、戦争を阻止する階級的労働運動の復権へ、決意を再度固め直した。