韓国全土で抗議ソウル5万人 投棄中止まで闘いやめない

週刊『前進』04頁(3309号01面02)(2023/09/04)


韓国全土で抗議ソウル5万人
 投棄中止まで闘いやめない

(写真 「ユンソンニョル政権糾弾!日本核汚染水の海洋投棄を止めよう!」の横断幕を掲げて5万人の労働者民衆が集会とデモ。さらなる闘いを誓った【26日 ソウル】)

 韓国では、日本が原発汚染水放出を8月24日から開始すると発表した直後から、民主労総が弾劾声明を発し72時間の緊急行動への決起を全労働者民衆に呼びかけた。
 24日当日には、学生がソウルの日本大使館に突入して実力抗議を行い16人が逮捕され、夕刻には日本大使館前の公園で民主労総を先頭に汚染水海洋投棄の即時停止を求めるろうそく集会が開かれた。闘いは韓国全土で様々な形で取り組まれ、大邱(テグ)では地域の労働・市民団体84団体による48時間の座り込み行動が闘われた。済州島(チェジュド)では漁民・農民も総決起し、「海は全島民の生活の場だ。中止させるまで徹底的に闘う」と怒りの声を上げた。
 26日にはソウルで、日本の核汚染水投棄を容認したユンソンニョル政権を糾弾する5万人の大集会とデモが闘われた。民主労総と福島汚染水海洋投棄阻止共同行動、野党4党が共同で主催。参加者はユンソンニョルを「核汚染水によるテロの共犯者」「日本政府の手先」と激しく断罪した。
 民主労総のヤンギョンス委員長は、「ユンソンニョル政権は核汚染水が科学的に検証されて安全だと言うが、30年間海に流し続ければ誰もその安全を保障できない」と発言。さらに、労働者民衆の生きる権利や平和を求めて闘う人々を「反国家勢力」と罵倒して労働組合の破壊と労働運動圧殺に全力を挙げるユンソンニョル政権に対し、「弾圧にはより激しい闘争で応え、ユン政権を終わらせる闘争に立つ」と宣言した。
 集会後、5万人の参加者はソウル市内の中心部を通り龍山(ヨンサン)の大統領執務室の前までデモ行進を行った。
 民主労総など韓国の闘う労働者人民は「もっと多く集まり、もっと大きな行動を」と語り、「海洋投棄を中止させるまで闘いをやめない」を合言葉に、さらに闘いを継続・発展させようとしている。日本の労働者との共闘を切実に求める韓国労働者人民の思いに応え、岸田政権打倒の闘いに今こそ全力でともに立ち上がろう。
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