星野国賠裁判が正念場 徳刑所長の証人尋問を

週刊『前進』04頁(3306号04面04)(2023/08/14)


星野国賠裁判が正念場
 徳刑所長の証人尋問を

(写真 「星野文昭さん獄死の責任を取れ!」と訴え、法務省から東京地裁をデモ行進【7月27日 東京・霞が関】)

 7月27日、東京地裁民事第14部(村主隆行裁判長)において星野国賠訴訟第16回口頭弁論が開かれた。首都圏から40人が駆けつけ、裁判後には法務省弾劾デモを行った。
 今回裁判では、徳島刑務所長の責任を徹底的に追及し、証人尋問への道を開いた。44年不屈に闘った星野文昭さんを獄死させた責任は、徳島刑務所長・平良敦志にある。平良はわずか1年で異動し現在は大坂正明さんが勾留されている東京拘置所長を務めている。
 原告は「原告意見書(裁判所争点整理案について)」と「原告第12意見書(徳島刑務所長責任論)」を提出。被告は高松刑務所の医療第四課長の「池田意見書3」とこれを踏まえた「準備書面(13)」を出してきた。被告は、裁判所の「争点整理案」に対する意見を何も用意せず、追及されたあげく口頭で証人候補として、徳島刑務所の医師、手術の際に手術室に入った医師、当直の麻酔科医師、そして意見書を書いた池田正行をあげた。
 徳島刑務所は、19年3月1日に血液検査と腹部エコー検査で星野さんの肝臓に巨大な腫瘤(しゅりゅう)を発見しながら、星野さんや家族、弁護団には一切伝えなかった。4月18日に東日本成人矯正医療センターに移送されるまで放置された。これが刑務所長の判断なしに行われることはない。平良を法廷に引きずり出し、徹底的に弾劾しよう。
 次回期日で立証計画を出し、いよいよ証人尋問に入る。次回は10月19日(木)午前10時30分、東京地裁411号法廷で行われる。
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