8・11労働者市民のつどいへ 「新しい戦前」を突き破れ! 8・11労働者市民のつどい実行委員会 森川文人さん
8・11労働者市民のつどいへ
「新しい戦前」を突き破れ!
8・11労働者市民のつどい実行委員会 森川文人さん
関東大震災時の朝鮮人・中国人虐殺から100年目の今年、世界は終わりの見えないウクライナ戦争から世界戦争(核戦争)への拡大の危機にあり、新たな帝国主義の時代を迎えています。
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先日閉会した第211回通常国会では政府が提案した法案の97%が成立。軍事費を2倍にする「財源確保法」も成立、三菱重工などの大手軍需産業を国家をあげて支えるために兵器の生産ラインを「国有化」することもできる「生産基盤強化法」も成立しました。
外国人は「非国民」と扱うことができるよう入管法も改悪。「原発の稼働期間(実質)延長法」も成立。かつての戦争だとか原発事故だとか昔のことは忘れさせて、新たに「軍事大国・原発大国」として進もうとしています。
これは私たちの民意の実現なのでしょうか? 議会制民主主義しか方法はないのでしょうか?
そんなことは決してありません! 世界では労働者民衆の民意の実現としての実力闘争が始まっています。
今年に入り、イギリス、ドイツ、フランス、そして韓国でゼネストが闘われています。テーマは生活費上昇反対、年金制度改悪反対、労働者を弾圧する政府打倒など、私たちの階級が生きるための闘いです。報道の自由度が世界ランキング68位の日本メディアの状況では、ゼネストの情報はほぼ伝わってきませんが、世界各地で内乱的な民衆の闘いは現実です。さあ、私たちはどうするか。
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100年前、1910年に韓国併合を行った帝国主義=日本においても17年のロシア革命を経て、18年には数百万を超える参加者の米騒動の内乱的な闘いがありました。これにおそれをなした権力は、23年9月1日の関東大震災で「朝鮮人が放火、爆弾所持・投てき、井戸への毒物投入等の不逞(ふてい)行為を行っている」という「朝鮮人暴動」の虚偽の情報を流し、朝鮮人労働者と日本人労働者の分断を謀りました。
つまり、そこには労働者民衆の国際連帯・団結による革命的蜂起の現実的可能性があったのです。
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私たちは今、何をなすべきか。再びの戦争と内乱の時代、100年前の歴史から学ぶことは何か。
それは、今度こそ、ナショナリズムの動員に屈せず戦争絶対反対を貫き、戦争政策に突き進む自国政府を打倒し、私たち自身で私たちの世界を動かしていくことです。それが国際連帯の道であり、100年前に虐殺された朝鮮人・中国人、そして大杉栄、平沢計七ら社会主義者らの思いに報いることです。
戦争に向けて「帝国臣民」意識が再び醸成されている今、いかに実現するか。皆さんと一緒に考え、行動をしていきたいと思います。今を「新しい戦前」にしないために。この状況を一緒に突破するために。
8・11集会に多くの方の結集をお待ちしています。