杉並 核戦争を絶対阻止する 反戦反核集会とデモ

週刊『前進』04頁(3304号02面02)(2023/07/24)


杉並
 核戦争を絶対阻止する
 反戦反核集会とデモ

(写真 歴史的な8・6広島闘争へ参加者は意志を固めた【7月15日 杉並区】)

 「核戦争宣言=G7広島ビジョン許さない!岸田倒せ反戦反核東京集会」が7月15日午後、改憲・戦争阻止!大行進東京とNAZEN東京の共催で開かれ、集会後に荻窪駅前までのデモを権力・右翼の妨害をはねのけてかちとった。
 会場の杉並区天沼区民集会所には会場を埋め尽くす140人が結集した。G7サミット粉砕の闘いを紹介するビデオの上映後、サミット事前弾圧で逮捕された全学連の学生の開会あいさつで始まった。
 冒頭、NAZEN事務局長の織田陽介さんが、今年は新たな決意で東京反核集会を呼びかけた経過を報告。「激化するウクライナ戦争ただちにやめろ! 中国侵略戦争を許さないために今こそ行動に立とう、これが最大のテーマだ」と訴えた。岸田政権の戦争・核戦争のための原発政策の転換と連合の裏切りを徹底弾劾し、連合を突き破って闘うことを提起し、8・6広島1000人決起、8・9長崎、汚染水海洋投棄反対7・30いわき闘争に立ち上がることを訴えた。
 8・6ヒロシマ大行動呼びかけ人の壹貫田康博さんが広島から駆けつけ、特別報告を行った。「戦争会議=G7サミットの狙いを5日間7回の実力デモで粉砕した。サミット後、広島ビジョンに被爆者が怒りの声を上げ、不当逮捕された学生の奪還闘争が高揚し、高まる怒りが私たちに集まった。広島ビジョンは、戦後のヒロシマ・ナガサキの反戦反核の激しい闘いの解体を狙ったものだ。米日政府が本気でウクライナ―中国への戦争へ向かうための核正当化・使用宣言だ」「今年の8・6は、戦争と核武装に動員されるのか、それともサミット粉砕の闘いを発展させ、ウクライナ戦争を直ちにやめさせ、中国への戦争を阻止して核戦争阻止の展望を開くかをめぐる大決戦。8・6原爆ドーム前1000人決起を」と訴えた。
 福島からは3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さんが駆けつけ、「岸田を倒し汚染水の海洋放出を絶対に阻止しよう。7・30いわき行動への決起を」と熱烈に訴えた。
 カンパアピールの後、杉並こそ反戦反核運動の先頭にと洞口朋子杉並区議が提起。動労千葉の中村仁副委員長は11月集会を訴え、全学連、新橋アクション、東京青年実が発言した。

大注目の中をデモ

 集会後の会場前からのデモがこの日のハイライトとなった。警視庁は、午前中から機動隊バス十数台を動員し会場の周辺一帯を右翼対策を口実に「検問・封鎖」する体制をとった。実際には、デモ隊を機動隊と機動隊バスで取り囲むデモ圧殺体制だった。デモ隊はサミット粉砕広島闘争を引き継ぎ、右翼のだみ声や機動隊にまったく臆せず、元気よく「戦争反対! 岸田打倒」の声をとどろかせた。デモは、国家権力の戦時体制にむけた前代未聞の制圧体制を突き破る「反戦実力デモ」となった。
 事前の地域ビラやSNSで行動を知った多くの人々が沿道で鈴なりとなり、多数がデモに合流した。右翼・権力がわめくほど、岸田政権による労働者を切り捨て分断する政治に対して労働者大衆は怒り、行動を共にすることを求めている。それを猛暑の中で汗だくになりながら確信した闘いだった。
(東京西部 山下幸子)
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