大坂正明さんを奪い返そう 救援会、保釈要望書運動呼びかけ
週刊『前進』04頁(3302号04面05)(2023/07/10)
大坂正明さんを奪い返そう
救援会、保釈要望書運動呼びかけ
大坂正明同志は1971年11月14日、東京・渋谷で行われた沖縄返還協定批准阻止闘争を闘い、デモ隊との衝突で機動隊1人が死亡したことを口実に「殺人罪」をでっち上げられた。大坂同志は46年間にも及ぶでっち上げ指名手配と闘いぬき、2017年5月の不当逮捕・起訴後は東京拘置所に6年をこえて勾留されている。
大坂同志は無実だ。「殺人罪」は国家権力による報復的であくらつなでっち上げである。裁判は6月に行われた28回公判をもって検事側立証が終了したが、検察官は大坂さんの「関与」を全く立証できていない。にもかわらず、いまだに大坂同志を独房に閉じ込め、自由を奪い、健康を蝕(むしば)み、人権を剥奪(はくだつ)しているのだ。こんな暴挙を絶対に許すことはできない。大坂同志の解放を求め、「直ちに保釈しろ」と東京地裁への闘いに全力で突入しよう。
今年4月24日、6年近く続いた接見禁止を解除させた大坂同志は、多くの同志や支援者との面会をかちとった。1971年当時の全学連の仲間と勝利の再会をはたして感動し、今の全学連と会って革命の現実性を実感し、星野暁子さんをはじめ星野救援会の女性3人の明るい笑顔に心底感激している。面会室に国家権力と不屈に闘い続けていることで生み出された勝利性と希望があふれている。その力で国家権力のあくらつな勾留攻撃を打ち破り、大坂同志を絶対に解放しよう。
大坂同志は、7・9東京拘置所包囲デモへのアピールで「私は、外の皆さんの絶対反戦の闘いに期待しています。8・6広島―8・9長崎、10・21国際反戦デー、そして11月労働者集会へと、絶対反戦を掲げて、盛り上げていってほしいと思っています。反戦闘争の基軸にはもちろん沖縄闘争を据える必要があります。全国各地で辺野古基地建設反対、ミサイル基地網建設反対を闘ってください。沖縄闘争を沖縄だけの闘いにしてはならないと強く訴えます。私も獄中ではありますが、71年11・14の継続として今日の沖縄闘争を闘い続けます」と訴えている。
11・14沖縄闘争をめぐる国家権力との死闘は、星野文昭同志の獄中44年の非転向の闘いを先頭に半世紀を超えて闘われてきた。日帝の安保・沖縄政策に決定的なくさびを打ちこみ、改憲攻撃を阻んできた。ウクライナ戦争の世界戦争への拡大、米日の中国侵略戦争が進む中、これと対決する絶対反戦の労働者民衆の闘いと一つになって、大坂同志が獄中で闘っている。
大坂正明さん救援会が、東京地裁刑事第4部あての「大坂正明さんの保釈を求めます」という要望書への署名を呼びかけている。大坂同志は現在73歳。ぜんそくの持病があるため、吸引薬を常時使用している。腰痛や鼻ポリープは放置されたままだ。
保釈要望書運動を大展開し、労働者民衆の怒りの声で東京地裁へ迫ろう。今夏今秋決戦のただ中で、大坂同志を取り戻そう。7月11日(火)の大坂さん裁判を傍聴しよう(東京地裁429号法廷、午前10時開廷。傍聴券配布のため1時間前集合)。