女性の戦争動員を許さない
　各地でＧ７女性会合に抗議行動

　Ｇ７広島サミットに続いて６月24、25日、栃木県日光市でＧ７男女共同参画・女性活躍担当相会合が女性の戦争動員を狙う会議として開催された。ロシアのウクライナ侵攻を非難したうえで「危機的状況下の女性と女児の権利の後退に強い懸念を表明する」などと記した共同声明を発表し、議長を務めた小倉将信・男女共同参画担当相（日本以外はすべて女性）は戦争下での「女性らの権利侵害についてＧ７として容認しない意思を表明した」などと述べた。
　だが、この女性・子どもの「危機的状況」をつくりだしているウクライナ戦争を、果てしなく激化させているのはＧ７ではないか！　日本の男女格差の指数が世界１２５位と過去最悪であることについても、小倉は「長時間労働を当たり前とする正規雇用者が昇進しやすい慣行が残り、家事育児などの負担で制約がある女性は登用されにくい状況がある」と述べたが、男女ともに非正規職化を進め、「役割分担」はそのままにさらに女性を動員しようという姿勢が透けて見える。断じて許せない。
　Ｇ７女性会合開催地の栃木をはじめ東京、横須賀で抗議行動が行われた。

■東京・渋谷で宣伝活動

　東京では25日、労組交流センター女性部総会の開催後に渋谷で街宣活動を行いました。
　10代、20代からの「何が本当かよくわからない」「戦争は反対だけどどうしたらいいのか？」という声の一方で、「戦争が始まっている。戦争とめよう！」「女性を利用し、戦争に動員する会議反対！」「マイナ保険証で職場はパニック」などと真剣に訴える私たちの登場に署名してくれる人も出て、「マイナンバーってやばいよね。戦争に行かされるかも」など、具体的に話すと会話になりました。街頭で戦争絶対反対の旗を立てることで、みんなの意識が変わることを実感しました。
（東京　Ａ）

■横須賀スタンディング

　神奈川では、横須賀反戦闘争が企画された24日、横須賀中央駅前で街宣・スタンディングを行いました。婦人民主クラブ全国協議会や神奈川労組交流センター、改憲・戦争阻止！大行進・神奈川の仲間たち15人は、自衛官募集業務への自治体の名簿提供弾劾や、直前の上地克明横須賀市長による女性差別発言弾劾も併せて、Ｇ７女性会合での女性の戦争動員弾劾を訴えました。
　横須賀は基地の街。自衛隊の教育隊などの生徒たちが制服のまま街を歩いています。18歳の自衛官候補生による小銃発射事件も生々しい中、戦争への動員問題の訴えに多くの人が振り返りました。小学生から高齢者まで署名に応じ、青年を戦場に送らないとの訴えに教育隊の青年も笑顔を向けてきました。女性たち自身が訴えることで女性会合の狙いも暴露できました。
（神奈川　Ｂ）

女性こそ反戦の先頭に
　栃木でデモ・スタンディング

　６月24日、宇都宮反戦デモを実行委員会主催で行いました。何よりも重要だったのは、24、25日に日光市の中禅寺湖のホテルで開催されるＧ７男女共同参画・女性活躍担当相会合の狙いを暴露するデモになったことです。
　駐日米国特命全権大使エマニュエルが「ウクライナではロシア侵攻後、女性が兵士として戦闘に参加するなど、国の防衛に貢献している」と明言したように、Ｇ７首脳らは女性の戦争動員を狙っています。女性の戦争動員、マイナンバーを使った「徴兵制」は岸田政権にとっても死活的になっています。
　Ｇ７広島サミット粉砕闘争を受け女性会合開催地の栃木で、緊急行動になりましたが、宇都宮市内での反戦デモを企画しました。
　埼玉、群馬からも仲間が駆けつけてくれ、午後５時デモに出発。デモでは「戦争会議＝Ｇ７広島サミット弾劾！　ウクライナ戦争を今すぐやめろ！　中国侵略戦争を阻止しよう！　徴兵制につながるマイナンバーに反対しよう！」と訴えました。
　翌25日は、日光市内でスタンディングを行いました。婦民全国協と労組交流センター女性部が作成したカラービラ「女性こそ反戦の先頭に／Ｇ７首脳は戦争の張本人」をまきました。観光やハイキングの女性、外国人も多く、ビラの受け取りもいいです。若い男女が「Ｇ７にだまされちゃだめだよね」と激励してくれました。
（栃木　Ｍ）