原発汚染水を流すな! 民主労総が日韓連帯よびかけ
週刊『前進』04頁(3301号02面02)(2023/07/04)
原発汚染水を流すな!
民主労総が日韓連帯よびかけ
(写真 「汚染水放出反対」「海洋投棄をやめ陸地で保管しろ!」。ボードを掲げる抗議行動参加者【6月24日 ソウル特別市】)
日本帝国主義・岸田政権が強行しようとしている福島第一原発汚染水の海洋投棄は、国際的にも大きな怒りを呼び起こしている。韓国では、労働者や漁民をはじめ全人民の絶対反対の声がわき起こる中、ユン政権が日本政府の方針を公然と支持していることに激しい怒りが高まっている。
民主労総は6月22日、記者会見を開いて放射能汚染水の海洋投棄を絶対に阻止するとの闘争宣言を発し、7月3日から2週間にわたって闘われるゼネストの主要課題とする方針を打ち出した。ユン政権の暴力的な労組破壊・労働弾圧攻撃との闘いや米日韓軍事同盟粉砕の闘いと一体で、汚染水問題がユン政権との非和解的激突の焦点に押し上げられたのだ。ゼネスト最終日の7月15日にはソウルで3万人の大集会を開き、民主労総をはじめ労働者・農民・漁民・都市貧民・零細自営業者など37団体による「ユンソンニョル政権退陣運動本部」を正式に発足させることも予告された。
原発汚染水の放出が韓国でここまで大問題化したのは、ユン政権が今春以降、日帝の方針を容認し支持する姿をあらわにしたことによるものだ。帝国主義による戦争会議となった広島での主要7カ国首脳会議(G7サミット)に招待されて参加したユンソンニョルは、中国侵略戦争・世界戦争に突き進む米日帝と結託して米日韓軍事同盟の形成へ全力で動き出している。
5月末には韓国民衆の「不安解消のため」と称して福島現地に政府調査団を派遣したが、その報告は汚染水の「安全性」を強調するものでしかなく、「日本政府の代弁者だ」と強い批判を浴びた。そして今や、汚染水放出の危険性を指摘する声を「虚偽事実の流布」「怪談」だと叫んで、ハンドクス首相が刑事処罰の対象にすると警告するまでに至っている。
重要なのは、民主労総が汚染水放出阻止を日韓労働者の共同闘争としてやり抜こうと呼びかけていることだ。この闘いは韓国労働者階級によるユン政権の打倒=第二の「ろうそく革命」に必ず行き着く。日本の労働者が率先して闘いに立つことが決定的だ。
民主労総の呼びかけに応え、原発汚染水の放出を絶対に許さず、8・6―8・9闘争の爆発と岸田打倒へ攻め上ろう。