〝命かけユン政権打倒を〟 労組弾圧・労働改悪粉砕へ 韓国・民主労総が総力大会
〝命かけユン政権打倒を〟
労組弾圧・労働改悪粉砕へ
韓国・民主労総が総力大会
韓国・全国民主労働組合総連盟(民主労総)は5月31日、ソウルをはじめ全国15地域で労組弾圧中断・ユンソンニョル政権退陣を掲げた総力闘争大会を開催。計3万5千人が参加した。
また同日、金属労組は各現場で昼夜4時間以上のストライキに突入し、ソウルを含め全国12カ所でゼネスト大会を開催した。
弾圧強化と対決し首都中枢で大デモ
この間の民主労総の闘いに追い詰められたユン政権は今回、両大会に対して執拗(しつよう)な弾圧を行った。警察庁は解散命令に従わない場合などに使用する催涙液の噴射機器を準備。集会中は警察車両による大音量での妨害を繰り返し、参加者への違法な撮影も行った。金属労組に対しては「不法政治スト」と規定して政府・財界挙げて中止を要求。従わなければ法的措置をとると事前に通告して制動をかけたという。
民主労総の組合員たちはこうした弾圧に一歩も引かずに堂々と集会・デモ・ストを貫徹した。ヤンギョンス委員長は総力闘争大会で「チョンドファン、イミョンバク、パククネ政権に引けを取らない極悪政権」とユン政権を弾劾し「民主労総が、労働者が希望になって闘う」と宣言した。
さらに、同大会で連帯あいさつに立ったヤンオッキ全国女性農民会総連合会長は「闘争が長くなる可能性もあるし、経験したことのない弾圧に直面する可能性もある。やつらはパククネ退陣を経験しているので簡単に引き下がりはしないだろう。われわれの命をかけなければならないこともあるだろう」と現局面を見据え、「明日を生きるために今日にすべてをかけて闘おう」と決意を語った。この発言こそ、現下の攻防を端的に表現するものだ。
米日韓軍事同盟の構築を阻止しよう
金属労組のゼネスト大会は、金属労組が労組弾圧・労働改悪を推し進めるユン政権退陣闘争の先頭に立つと確認する場となった。
ユンジャンヒョク委員長は「今日は始まりに過ぎない。金属労組は下半期、全民衆の大抗争で、ユンソンニョルを引きずり下ろす総力闘争に乗り出す」「労働者民衆の生存権を守るために7月ゼネストへ進軍する」と宣言した。
また、天安(チョナン)で開かれた忠南支部の大会で忠南支部長は、31日に行われた多国間軍事訓練のために釜山の海軍作戦基地に入港した海上自衛隊の護衛艦が日本帝国主義の象徴である旭日旗を掲げ、米日韓軍事同盟構築を進めるユン政権がそれを容認したことに怒りをたたきつけた。
就任以来、民主労総中央や貨物連帯労組、建設労組への弾圧に手を染めてきたユン政権はこの間、弾圧対象を大幅に拡大。警察は5月末から6月はじめにかけて強制解散・検挙を中心とする訓練を実施し、初日には旭非正規職支会を含めた非正規職労働者たちが最高裁前で行っていた文化祭・野宿籠城(ろうじょう)現場を襲撃して解散させ、3人を公務執行妨害で連行した。絶対に許せない!
民主労総は7月3日から2週間のゼネスト闘争を構え、全力で組織戦を展開している。労組弾圧・労働改悪粉砕、戦争阻止へ、日韓連帯を強化して闘おう。