星野国賠 池田意見書を批判 救命は可能だった!

週刊『前進』04頁(3297号04面02)(2023/06/05)


星野国賠 池田意見書を批判
 救命は可能だった!


 5月16日、星野国賠請求訴訟の第15回口頭弁論が東京地裁民事第14部(村主隆行裁判長)で開かれ、原告弁護団は、柳澤裕子医師と肝臓外科専門医の意見書及び第10準備書面、第11準備書面を提出して被告・国の池田正行意見書を完全に打ち破った。
 池田意見書は、手術後の午後6時50分、星野文昭さんの血圧が低下した際、再開腹を行ったら血が吹き出して術中死していたと主張する。しかし柳澤医師は、星野さんは血圧が64/43に急降下してショック状態に陥っており、再開腹・止血術を行えば救命は可能だったと明らかにした。
 さらに池田は、星野さんは世界に4例しか報告されていないSTSL(自然崩壊型腫瘍崩壊症候群)だったので再開腹しても救命できなかったと主張する。これに対しても肝臓外科専門医は、切除された腫瘍の病理報告という動かぬ証拠をもって完全に否定した。
 参加者は、朝の裁判所前街宣から傍聴、裁判報告会、法務省弾劾デモまで原告の星野暁子さんを先頭に闘い抜いた。次回は7月27日(木)午前10時30分、東京地裁411号法廷。
このエントリーをはてなブックマークに追加