星野国賠勝利・大坂さん奪還を 全国集会 団結し闘えば勝てる

週刊『前進』04頁(3297号04面01)(2023/06/05)


星野国賠勝利・大坂さん奪還を
 全国集会
 団結し闘えば勝てる

(写真 G7広島サミット粉砕闘争を突破口に星野・大坂闘争勝利へ」と全参加者が決意【5月25日 東京都江戸川区】)


 5月28日、「星野文昭さん獄死から4年 星野国賠勝利!大坂正明さん無罪奪還!全国集会」が東京・小松川区民館で開かれ、280人が集まりました。G7サミット粉砕を闘った高揚感が、時を超えて1971年11・14渋谷闘争をよみがえらせ、「どんなに凶暴に見える敵も団結して闘えば勝てる」「弾圧を許さず〈星野国賠勝利! 大坂さん奪還!〉を実現しよう」と決意を新たにする集会になりました。
 2期目の当選を果たした洞口朋子杉並区議会議員は、大坂さんと面会し勝利を報告したと語りました。
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の狩野満男さんが基調報告。「戦時下といえる情勢の中で獄死4年を経た星野闘争、それを引き継ぐ大坂闘争が『戦争絶対反対』の力そのものであり、弾圧に屈しない闘いだ」と宣言しました。そして「星野絵画展を開催し、運動を広げよう。大坂さんを無罪奪還しよう」と提起しました。
 続いて、星野国賠訴訟の弁護団から岩井信弁護士、土田元哉弁護士が報告を行いました。「徳島刑務所は星野さんのがんを知りながら本人にも知らせず、放置し続けた。東日本成人矯正医療センターは肝臓がん切除手術後、出血を知りながら適切な対応をとらなかった。手術後2日目に亡くなったのに『解剖しない』と言い放った揚げ句に医療事故として報告しなかった」ことなどを弾劾しました。
 大坂裁判弁護団の山本志都弁護士は、「大坂さんを有罪にする客観的証拠は全くない。検察官はデモ参加学生の供述だけで立証しようとしている。しかし、大坂さんを犯人だと供述しているのは当時16歳の少年であり、取り調べは違法なものだった。いよいよ弁護側立証に入る」と大坂裁判を勝利的に闘っていることを報告しました。
 集会後半は、冒頭に「星野さんに続き、どのような場でも闘い抜く」という決意あふれる大坂正明さんからのメッセージが読み上げられました。
 5・15沖縄闘争、G7広島サミット粉砕闘争を最先頭で闘った赤嶺知晃全学連委員長が「広島では厳戒警備の中で7波のデモを闘った。国家権力とはあくまで非和解だ。星野国賠も大坂裁判も必ず勝利できる」と、熱烈に訴えました。
 星野国賠勝利!全国運動呼びかけ人の船木明貴さんの発言の後、大坂さん救援会の小泉義秀事務局長は、「接見禁止解除の次は保釈奪還だ。年内判決の情勢の中で無罪・奪還を勝ち取るために傍聴闘争の力が必要だ。7・9東京拘置所包囲デモを」と訴えました。
 横浜刑務所で闘う須賀武敏さんの家族・須賀陽子さんが「須賀の命と健康を守るために刑の執行を停止し獄外での治療を」と訴えました。東住吉事件で再審無罪を勝ち取った青木惠子さんが駆けつけ、「国賠裁判で大阪府警のひどい取り調べがあったと認めた」と報告、大きな拍手が送られました。
 星野救援会から、北海道の尾森宏行さんが「世界戦争情勢の中でこそ星野さん、大坂さんの闘いを広く訴えていこう」、関西連絡会の南谷哲夫さんは「新たに四つの会ができた。会を大きくするのは我々の働きかけが大事だ」と訴え、福島の吾妻道子さんは「今年の3・11反原発福島行動は大成功した。日和見主義と決別したことが大きかった」と報告しました。
 家族からの発言では、星野暁子さんが「星野の闘いを貫くことは大衆的実力闘争を闘い国家権力を打倒することだ。『あの坂をのぼって』出版に至る中で文昭との愛をよみがえらせた。大坂さんとも楽しく面会した」と報告しました。大坂さんの親族は「一昨日、親族として初めて正明さんと面会した。親族として大坂裁判を応援すると伝えた。全学連や洞口さんの闘いに勇気をもらった。正明さんのぶれない生き方に感動している」と語りました。
 最後に、星野国賠勝利!全国運動呼びかけ人の金元重さんが、「G7広島サミット粉砕の地平の上に開かれた本集会の意義は大きい。星野国賠、大坂裁判の勝利の展望を確認できた」とまとめました。
(S)

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