サミット弾圧うち破れ 学生不当逮捕に世界中が怒り
サミット弾圧うち破れ
学生不当逮捕に世界中が怒り
5月18日夕方、原爆ドームに向かうデモ隊に機動隊が襲いかかり暴行を加え、「公務執行妨害」容疑をでっち上げて全学連の太田蒼真副委員長(広島大学)を不当逮捕した。さらに21日にも機動隊はデモ隊に襲撃的な暴行を加え、全学連の学生2人を公妨でっち上げで不当逮捕した(1人は即時釈放)。
逮捕時の機動隊の暴行はその場にいた市民らに撮影されBBCなど世界のメディアが一斉に報じ、SNSなどでも拡散され数百・数千万人が閲覧し、「機動隊こそ暴力集団だ」「香港の弾圧と同じだ」など怒りの声が世界中で巻き起こっている。
これらは完全に狙い撃ちの弾圧だった。18日は指揮車の警官が突然「警察官に突き当たる行為は公務執行妨害です」と叫び、その後1分も経たずに機動隊が襲いかかり太田さんを不当逮捕した。21日もデモ隊が本通商店街に入ってすぐ4列のデモ隊を機動隊が南側から幅2㍍程度にまで圧迫し、学生らを組み敷いて逮捕した。
岸田政権は広島市中に2万4千人の警察・機動隊を配置し平和公園を封鎖させ、被爆地・広島を「制圧」して被爆者の核・戦争絶対反対の思いを土足で踏みにじり、その上反戦・反核を訴えるデモに対して戦時下とも言える暴力的弾圧を加えてきたのだ。
この弾圧は全学連を先頭としたサミット粉砕の実力闘争に追い詰められた岸田政権による政治弾圧だが、むしろそれは国家権力によってしか開催できないサミットの醜悪な正体を全世界にさらけ出し、岸田の墓穴を掘る結果となっている。
19日には太田さんが勾留されている広島中央署への抗議行動が闘われた。今や被爆者を先頭にサミットそのものへの批判が噴出している。何より弾圧に一歩もひるまず闘いぬいた全学連を先頭としたサミット粉砕闘争への広範な支持と連帯が寄せられ、弾圧は逆に労働者階級の怒りを解き放つものとなっている。
こんな弾圧を二度と許してはならない。不当逮捕された仲間をただちに奪還しよう。激励・カンパをぜひお願いします。