サミット粉砕!世界に轟く G7核戦争会議を徹底弾劾 ヒロシマの怒り解き放ち
サミット粉砕!世界に轟く
G7核戦争会議を徹底弾劾
ヒロシマの怒り解き放ち
警察権力2万4千人の厳戒警備による弾圧態勢を敢然と突き破り、5月17~21日の5日間にわたるG7サミット粉砕広島現地闘争が打ち抜かれた。被爆地・広島を踏みにじって核戦争会議を強行するG7を徹底弾劾し、被爆2世・3世と全学連のヘルメット部隊を先頭に連日の実力闘争を展開。デモ隊の映像や写真、闘争参加者のインタビューが国内外のメディアを通じて発信され、「戦争反対!サミット粉砕!」のデモコールが世界に轟(とどろ)いた。計7波のデモ、5・19総決起集会や5・20国際反戦集会をはじめとする数々の集会・アピール行動は、抑えつけられてきた「ヒロシマの怒り」を解き放ち、広島市民の圧倒的な支持と共感を生み出した。
G7サミットの「成功」に自らの命運をかける岸田は、全国の都道府県から警察権力を広島に集結させ、特にその「最精鋭」である警視庁第4機動隊(4機)を、8・6ヒロシマ大行動実行委員会と改憲・戦争阻止!大行進のデモ隊列に終始張り付かせた。
サミット開幕前夜の18日には全学連の太田蒼真副委員長を「公務執行妨害」でっち上げで不当逮捕。19日以降は、デモ出発点の公園の周囲を完全武装の機動隊で取り囲み、デモ時には隊列の両側面に機動隊を併進させる「サンドイッチ規制」を行った。指揮官車は異常な大音量でデモ隊のコールをかき消そうとわめき散らし、歩道や商店街には制服警官を整列させて市民のデモへの合流を妨害、さらにデモ参加者への体当たりや突き飛ばしなど暴力行為を繰り返した。これこそ戦争会議=広島サミットの正体だ。
闘争参加者は怒りを倍加させ、一歩も引かず連日の集会・デモを堂々と貫徹した。特に19日午前の闘争では、全学連のヘルメット部隊を先頭にスクラムを組んで雨の中を行進、平和大通り前に張られた機動隊の阻止線をぎりぎりと押し返し、200㍍先のG7首脳らのいる平和公園に向かってシュプレヒコールを上げ続けた。
デモを重ねるごとに参加者は戦争絶対反対の決意を固め、沿道の熱烈な共感と新たな仲間の合流をかちとっていった。対する警視庁・機動隊は日々疲弊していき、現場の指揮は混乱し、隊員同士で怒声を浴びせ合いながら右往左往する有様となった。
20日午後、ウクライナ大統領ゼレンスキーの広島到着とサミット参加をもって、情勢は決定的に一変した。この日の2波目のデモはゼレンスキーのサミット会場への移動時間と重なり、機動隊の暴力的規制もさらに激化したが、デモ隊はボルテージを上げて闘争を貫徹した。
そしてサミット最終日の21日、再度全学連のヘル部隊を先頭に本通商店街をデモ。これに対し機動隊は、デモ隊列を両側から圧迫する異常な「規制」を行った上、これに抗議する全学連に襲い掛かり、2人を不当逮捕(うち1人は即座に釈放)した。目撃した市民が動画をSNS上に公開したことで、その違法極まる弾圧が海外メディアなどで広く暴露された。
世界戦争阻む実力闘争を
5日間のサミット粉砕広島現地闘争は、日本帝国主義の威信をかけた国家暴力の発動を粉砕して、文字通り「ヒロシマの怒り」を体現し解き放つ実力闘争として歴史的な成功をかちとった。そして今やG7サミットの核戦争会議としての正体が暴かれ、これに対して被爆者をはじめ広範な怒りの声が広がり、核戦争絶対阻止の闘いは新たな爆発局面を迎えようとしている。
他方で、アメリカ帝国主義・バイデンをはじめ、G7帝国主義は深刻な危機に見舞われている。米帝史上初の政府債務不履行(デフォルト)が切迫し、バイデンはその対応に追われてサミット会議を途中で抜け出すという「G7の盟主」にあるまじき醜態をさらした。ウクライナ反戦闘争の高揚で国内支配の危機にあえぐ伊首相メローニは「洪水視察」を理由に途中で帰国。対中国対抗上の中心課題であった「グローバルサウス」の取り込みでも、今次サミットは何ら見るべき成果なく終わった。
もはやG7に世界を支配する力などないことがあらわになった。この没落と危機ゆえに、米日をはじめとした帝国主義は、ひたすらロシア・中国への敵意をあおり、世界を真っ二つに分断し、破滅的な世界戦争・核戦争に突き進む以外になくなっているのだ。
来日したゼレンスキーと会談したバイデンがついにF16戦闘機の供与を認め、日帝・岸田も自衛隊車両100両を提供すると発表し、イギリスが大量供与した劣化ウラン弾や長射程巡航ミサイルがウクライナで実戦投入されようとしている中で、G7サミットが文字通り血塗られた戦争会議であったことが明白となり、これと真正面から闘い抜いたサミット粉砕闘争に全世界の労働者人民の注目と共感が寄せられている。
この勝利を引き継ぎ、ウクライナ戦争・中国侵略戦争―世界戦争を実力で阻む反戦闘争を組織しよう!