広島・福島の闘いは一体 核戦争会議粉砕へ 3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子
週刊『前進』04頁(3295号04面02)(2023/05/22)
広島・福島の闘いは一体
核戦争会議粉砕へ
3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子
岸田政権はフクシマを踏みしだく足もそのままに、世界の帝国主義の強盗どもを呼び集めてヒロシマを蹂躙(じゅうりん)するのか。ヒロシマの闘いは、フクシマの闘いと一体。福島は、核戦争会議5・19G7サミットに「怒 福島」旗を翩翻(へんぽん)と立てて決起します。
2011年3・11福島第一原発事故は、核戦争の原資、ウラン、プルトニウム製造のために仕組まれた原子力発電所、国策の「核の平和利用」の破綻による人災です。
今国会で岸田は、原子力産業の支援を「国の責務」とし、核燃料の再処理も「着実な実施を図る」とその破綻的現実を一顧だにせず、核武装を掲げる法律制定へと暴走している。しかし、12年経てなお、核惨事が続く福島は絶対に許すわけにはいかない。
この戦争の本質は、労働者階級からの搾取と抑圧を本質とする資本主義の破局の最終形態である帝国主義の体制保存にある。エマニュエル米駐日大使は4月10日、「核兵器は用いられるべきではないという点だけでなく、(そういった)原則を核保有国に堅持させるために強固な抑止力が存在する必要があることを、G7は再び明確にするだろう」と語り、「抑止力」という名の核戦争政策を継続し、拡大することを宣言した。
4月10日の「米政府の借金の債務不履行か」との報道で明らかになった米帝の瓦解(がかい)的現実は日帝の根幹を揺さぶらずにおかない。広島G7サミット粉砕の闘いへの確信が深まる。
日清戦争時に日本初の戒厳令が敷かれた広島は、その後幾たびも戒厳令的弾圧を実力闘争ではね返し、日本の階級闘争の地平を切り開いてきた。この広島の闘争史に身をもって連なる日、G7サミット粉砕の闘いがその日だ。
福島は、5・19広島から戒厳令を跳ね返す闘いの根源性をつかみ取り、この後2024年3・11反原発福島行動をも射程に、放射能汚染水海洋放出阻止の現地闘争へと向かいます。