辺野古ゲート前に200人 那覇駐屯地に申し入れも
辺野古ゲート前に200人
那覇駐屯地に申し入れも
新基地建設やめろ
沖縄闘争3日目の5月15日、全国から約200人が名護市の米軍キャンプ・シュワブゲート前に結集し、辺野古新基地建設阻止の座り込み・現地行動が闘われた。
午前9時頃、工事車両数十台がゲート前に到着。同時に機動隊数十人が座り込んでいる労働者・学生を排除しようと襲いかかったが、参加者は力の限り「戦争のための基地建設反対」「違法工事をやめろ」と叫び、機動隊の暴力に一歩も引かず闘いぬいた。機動隊は全員排除が不可能と判断し、ゲートを半分だけ開けた状態で車両を通行させた。
その後、座り込みを行っているテント前に移動し抗議集会が行われた。沖縄コールセンター労組の発言に続き、2・15〜16三里塚強制執行阻止決戦で不当逮捕された京大生が「多額のカンパを含め、みなさんの支援の力で奪還されました。この国が戦争に突き進む中でそれを止める力は実力の闘いだと思います。これからも一緒に頑張りましょう」とアピール。そして集会中、「電子計算機使用詐欺」でっち上げで4月27日に不当逮捕されていた全学連2学生が釈放されたとの連絡が入り、参加者は大いに沸き立った。
赤嶺知晃全学連委員長は、「昨日は全国の青年や学生と沖縄の戦跡をまわり、沖縄戦の実態を見てきました。戦争の実態を学び、二度とこうした戦争を繰り返さないために辺野古の闘いと連帯しにここに来ました。これからも辺野古に駆けつけます。共に闘いましょう」と訴えた。
侵略の銃をとるな
その後、自衛隊那覇駐屯地に移動し、①南西諸島のミサイル基地化の即時中止、②陸上自衛隊第15旅団の師団化反対、③自衛隊は侵略の銃をとるな、と訴える抗議の申し入れをした。
赤嶺全学連委員長が申入文を読み上げた。「岸田政権は昨年の安保3文書の閣議決定をもって大軍拡と戦争にのめりこみ、G7広島サミット議長国としてウクライナ戦争と中国侵略戦争の主導的勢力として登場しようとしている。石垣島へのミサイル配備が住民の反対の声を無視して強行され、勝連分屯地に続き与那国島への地対空ミサイル配備の計画も発表された。第15旅団の師団への格上げも、米海兵隊の対中国戦争計画『EABO』(遠征前進基地作戦)に基づくものであり、中国侵略戦争のためだ。岸田による臨戦体制構築の中で宮古島での陸自ヘリ墜落事故も起きた。自衛隊は侵略の銃をとるな。戦争動員を拒否しよう」。
さらに沖縄労組交流センター、大阪市の労働者、全学連の学生らが自衛隊員に向けて、共に戦争反対の行動に立ち上がろうとアピールを行った。
申し入れ途中でまたも右翼が街宣車数台で妨害に現れ「自衛隊を批判するな」などとわめきちらしたが、何もできずに退散していった。