5・19~21広島に総力結集を ウクライナ戦争やめろ 中国侵略戦争阻止! 核戦争サミット粉砕

週刊『前進』04頁(3294号01面01)(2023/05/15)


5・19~21広島に総力結集を
 ウクライナ戦争やめろ 中国侵略戦争阻止!
 核戦争サミット粉砕


 5月19~21日に広島で行われる帝国主義強盗どもの戦争会議=主要7カ国首脳会議(G7サミット)を粉砕するために、青年労働者と学生を先頭に全国から広島に総結集しよう。被爆地・広島に、戦争を推進するG7首脳が足を踏み入れることなど絶対に許してはならない。警察権力は11日早朝、2月三里塚決戦の「事後弾圧」の形をとって、前進社本社、神奈川支社、三里塚現地闘争本部への襲撃的捜索を強行し、学生ら4同志を不当逮捕した。サミット粉砕闘争の爆発に震え上がる権力の予防弾圧に怒りを倍加させ、サミット粉砕へ総決起しよう!

G7こそ世界戦争の元凶

 G7広島サミット粉砕闘争は第一に、G7によるウクライナ戦争への全面参戦と世界戦争・核戦争への突入を絶対に阻止する闘いである。
 アメリカ帝国主義を始めとした北大西洋条約機構(NATO)の全面的な支援を受けて、ウクライナ軍がロシア軍の壊滅とプーチン体制の打倒に向けた大規模軍事行動を月内にも始めようとしている。NATO諸国が提供した「レオパルト2」などの最新鋭の戦車250両や装甲車1550両、大量の武器・弾薬がウクライナに到着した。G7広島サミットは、ウクライナ大統領ゼレンスキーをオンラインで参加させ、ウクライナ軍の大規模軍事行動を全面的に支持し、事実上G7による対ロシア戦争への突入を宣言する場になろうとしている。ウクライナ軍の大規模軍事行動は、ロシア軍の反撃と核戦争の危機をさらに促進させる。絶対に許してはならない。
 日本帝国主義・岸田政権はG7議長国として最先頭でウクライナ戦争の旗をふり、殺傷能力のある武器をウクライナに提供することを狙っている。これまでの1年3カ月間の戦争をはるかに超える、大戦争への突入を確認する文字通りの戦争会議がG7広島サミットだ。「G7はウクライナ戦争をただちにやめろ! 帝国主義による世界戦争・核戦争阻止! 米帝・NATOとロシアはウクライナから手を引け!」を掲げ、G7広島サミットを粉砕する実力闘争をたたきつけよう!

日帝の全面参戦を許すな

 G7広島サミット粉砕闘争は第二に、G7が「台湾問題」を意図的に政治焦点化させ、中国侵略戦争に突入することを絶対に阻止する闘いである。
 米帝は中国に対して「台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認し、両岸問題の平和的解決を促す」などと言って、あたかも戦争をやろうとしているのは中国であり、平和を望んでいるのは米帝の側であるかのように描きだす。だが、米帝は台湾への巨額の軍事支援や、同盟国と共同での中国侵略戦争を想定した大規模軍事演習を繰り返し、自らも認めてきた「一つの中国」を否定して台湾を中国本土から切り離す激しい戦争挑発を繰り返している。米帝は中国の反発や軍事的対抗を引き出して、それを口実に中国侵略戦争に突き進もうとしているのだ。
 岸田政権は中国侵略戦争に全面参戦するために今通常国会で過去最高の軍事予算(約6兆8千億円)を成立させたのに続き、大軍拡のための財源確保法案、軍事産業へのテコ入れのための防衛産業強化法案、殺傷能力のある武器輸出の全面解禁、核武装を狙った原発の再稼働・新増設に向かっている。さらに岸田は、福島第一原発事故処理で発生している放射能汚染水を海に放出する確認をG7広島サミットで狙っている。
 岸田は、G7議長国の立場を利用して、国力の一切を戦争に投入する戦時国家に大転換し、ウクライナ戦争や中国侵略戦争を実行する帝国主義国家として登場しようとしているのだ。
 この歴史の大転換に対して、「米日帝国主義による中国侵略戦争絶対反対!」の巨万の怒りのデモを大爆発させ、G7広島サミットを粉砕しよう!

ヒロシマの怒りと合流し

 G7広島サミット粉砕闘争は第三に、「核戦争絶対阻止!」の闘いを被爆地・広島で爆発させ、戦争の元凶であるG7=帝国主義強盗どもを串刺しにして打倒する闘いである。
 1945年8月6日、米帝が広島に投下した原子爆弾は、同年末までに14万人以上の命を奪い、原爆投下後の入市被爆者も含め56万人が被爆したとされる。この人類史上最悪の大量虐殺への怒りは、被爆者・2世・3世を先頭に全世界の労働者人民の「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな! すべての核兵器を廃絶せよ!」という闘いとして、帝国主義強盗どもにたたきつけられてきた。だが、帝国主義強盗どもは核兵器を軍事・外交の基本手段とし、核軍事力をもって世界を支配し、世界から富を強奪し続け、世界中に戦争・貧困・飢餓・疫病・環境破壊を強制してきた。
 核の廃絶を求める被爆者を先頭にした労働者人民と、核で武装し世界を支配してきた米帝を頭目としたG7=帝国主義強盗どもは完全に非和解である。そして、全世界の労働者人民の「核と人類は相いれない。すべての核を廃絶せよ!」という闘いは、帝国主義強盗どもが「核のボタン」を押すことを実力で阻止し続けてきた。この根底にあるのは被爆地・広島の核に対する根底的な怒りだ。この怒りを帝国主義は絶対に圧殺することは出来ない。
 だがロシアや中国に対する世界戦争・核戦争に突き進むG7は、被爆地・広島の核に対する怒りに恐怖し、帝国主義の総力をあげて圧殺しようとしている。それがG7広島サミットだ。ヒロシマの怒りと闘いを押しつぶし、「抑止力」と称して自らの核戦略を正当化し、被爆地・広島からロシアや中国に対する世界戦争・核戦争を宣言する会議だ。帝国主義強盗どもは圧倒的な核兵器で満身武装しておきながら、ロシアや中国の核兵器をやり玉にあげ、「核なき世界」に敵対しているのがロシアや中国であるかのように描き、これをたたきつぶす世界戦争・核戦争を正当化しようとしているのだ。

厳戒体制破り実力デモを

 対ロシアのウクライナ戦争で全身血にまみれたG7首脳たちが「核のボタン」をもって被爆地・広島に足を踏み入れ、核戦争会議を行うことは、「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」という被爆者・2世・3世の訴えを踏みにじるものだ。しかも、サミット前日の18日から最終日の21日までの4日間、平和公園と原爆ドーム周辺は封鎖されて立ち入り禁止となり、原爆資料館も休館となる。これは広島への原爆投下がいかに非人間的な大量虐殺をもたらしたのかという歴史の事実を抹殺しようとするものだ。同時にG7広島サミットに怒りを爆発させる被爆者を始めとした労働者人民が平和公園を埋め尽くし、サミット会場に押し寄せることへの帝国主義者の恐怖の表れなのだ。
 核兵器の廃絶は、米帝を始めとしたG7を全世界的に打倒することによってこそ実現できる。同時に、帝国主義の核に対して核で対抗してきた中国スターリン主義や旧スターリン主義国家・ロシアを労働者人民の闘いで打倒することだ。すなわち、帝国主義打倒・スターリン主義打倒のプロレタリア世界革命によってのみ、戦争のない、核を廃絶した社会は実現できる。
 資本主義・帝国主義の破産と体制的危機こそが世界戦争・核戦争の元凶だ。G7広島サミット粉砕決戦こそ、「労働者民衆の国際連帯で核と戦争をなくせ!」の叫びを全世界にとどろかせる闘いだ。厳戒警備体制を実力突破し、被爆地・広島の怒りと大合流して、巨万の反戦デモでG7広島サミットを粉砕しよう。

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