沖縄を戦場にするな 広島 サミット反対の集会・デモ
週刊『前進』04頁(3290号02面04)(2023/04/17)
沖縄を戦場にするな
広島 サミット反対の集会・デモ
(写真 「サミット歓迎」キャンペーンを打ち破り広島市内をデモ【4月2日】)
4月2日、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の清水早子さんを招いた講演集会とデモを広島で行いました。「核戦争会議=G7広島サミット反対! 沖縄・琉球弧の島々を戦場にするな! 宮古島からの訴え」と題しての集会は、8・6ヒロシマ大行動実行委員会が主催し、5月19日から行われようとしているG7広島サミットに反対する取り組みの一環として企画されました。
講演した清水さんは1995年から宮古島に在住し、この間、自衛隊の基地建設やミサイル配備、演習に体を張って闘って来られた方です。清水さんは動画やスライドを使って、宮古島の自衛隊基地がこの数年、格段に強化されてきた実態と現状や、住民が警察権力の暴力と立ち向かい、体を張って闘っている姿を報告しました。
基地ゲート前や演習の目の前で、連日のように抗議行動を繰り広げる住民の姿に、胸を打たれました。
清水さんはまた、昨年9月から全面施行された「重要土地規制法」によって、こうした行動が弾圧される危険性があると指摘しました。他方、自衛隊の公開訓練に対し、その目の前で抗議行動を行ったら、次からは沖合で訓練をやらざるをえなくなったというエピソードも語りました。「少数でも負けずに闘えば勝てる」という言葉に、勇気づけられました。
沖縄戦では5万人の島民が住む宮古島に3万人の日本軍が上陸し、島民は飢餓に苦しんだこと、韓国や台湾から軍隊慰安婦として女性が連行され、慰安所がたくさん設置されていたことなど、宮古島の歴史も語りました。
実行委員会の基調報告は、ウクライナを訪問した岸田がウクライナ戦争への参戦を狙い、中国侵略戦争に突き進む中で、これらの戦争をどう止めるのかを真剣に考えて討論しよう、戦争会議のG7広島サミットを粉砕するデモに参加しようと呼びかけました。
講演後の質疑・討論では、沖縄・琉球弧の闘いにどう連帯するかという問題意識から、参加者の活発な意見が出されました。自治労の仲間は労働組合を軸に反戦反核闘争を闘う意義を訴え、4月30日の全国自治体労働者集会への参加を呼びかけました。
集会後、サミット反対を訴えて広島市内をデモしました。市内中で「サミット歓迎」キャンペーンが展開されていますが、サミットへの疑問の声は高まっています。11月から毎月、デモを行ってきましたが、デモへの声援や注目は回を重ねるごとに大きくなっています。毎回、飛び入り参加者が現れ、外国人観光客も注目し、私たちは大いに手応えをつかみました。
G7広島サミットまで残り1カ月余り、今回の集会とデモで沖縄戦を絶対に繰り返させない決意をますます強くしました。戦争会議粉砕に向けて闘いの組織化をさらに強めていきたいと思います。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会事務局長・宮原亮)