AGC株主総会に旭支会登場 日韓連帯の力で勝利まで闘う
AGC株主総会に旭支会登場
日韓連帯の力で勝利まで闘う
韓国・クミ(亀尾)市から旭非正規職支会(組合員22人、民主労総全国金属労組所属)が日本にやって来た! チャホノ支会長、ソンドンジュ副支会長、ナムギウン事務長の3人だ。AGC(旧旭硝子)が3月30日に開催する株主総会を軸に「AGC本社の責任で解雇撤回・正規職雇用を行え」と要求する第6次日本遠征闘争だ。
2015年5月にクミ工団で初の非正規職労組を結成。その1カ月後に旭硝子ファインテクノ韓国は178人の非正規職労働者を集団解雇した。以来、旭支会の解雇撤回闘争は9年目に突入している。解雇直後の15年7月、初めての日本遠征闘争を動労千葉が受け入れ、18年には日本で「旭非正規職支会支援共闘会議」を結成し、連帯闘争を押し進めてきた。
3・30AGC株主総会
3月30日早朝、AGC株主総会会場の東京會舘前に結集した旭支会と支援共闘会議は、大音量の宣伝カーで宣伝戦を始めた。
株主総会開始の午前10時、マイクを握ったチャホノ支会長は「AGCは民主労組をつぶすために数百億㌆の資金を湯水のように使い、韓国で禁止されている製造業での不法派遣を行っている。株主たちは、平井良典社長に不法行為の責任を問わなければなりません」と呼びかけ、「民主労組は少数でも、団結と闘争、連帯の力は強力だ。AGC闘争は必ず私たち労働者が勝利する」と力強く宣言した。
チャホノ支会長のメッセージに反応した一人の株主が「こんなことが起きているとは」と驚き、SNSに載せると写真を撮影。
動労千葉をはじめ労働者、学生が次々とAGCを弾劾。韓国サンケン闘争を支援する会の労働者は日本資本による相次ぐ偽装倒産や解雇などの不法行為を弾劾した。
同日夕、都内で支援共闘集会が開かれた。支援共闘会議顧問の金元重(キムウォンジュン)さんが、旭支会のテントろう城や検察庁ロビー占拠などの実力闘争を紹介し奮闘をたたえた。
チャホノ支会長は、「連帯する組合」として「正しく闘って勝利する」と語った(要旨別掲)。
ソンドンジュ副支会長は「非正規職問題は、一つの事業所の問題ではないので、連帯して労働者が一つになり、共に闘わなければならない」と強調し、ナムギウン事務長は、毎月約600人の定期的な資金援助やノリの販売などで解雇者の生計を維持していると報告し、「皆さんの貴重な連帯を必ず勝利をもってお返しする」と語った。
AGC本社行動
31日午前、東京駅前にそびえる新丸ビルのAGC本社を訪問し、前もって郵送した要請書への回答を求めた。しかし、AGCは担当者不在を繰り返すという許しがたい対応だった。社前で怒りに燃えて抗議行動を闘った。
尼崎・AGC関西工場
31日午後、関西に移動した旭支会は、港合同の木下浩平さんに迎えられ関西工場での宣伝戦を闘った。関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長らとも再会し、アコーディオンの演奏も流れる活気あふれる行動を展開した。
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闘いながら成長してきた
チャホノ支会長
2015年に韓国・クミにある旭硝子(現AGC)工場で初の非正規職労働組合をつくりました。1200人が働く小さな工場でしたが、後で旭硝子が三菱系列の世界的な企業であると知って驚きました。戦犯企業でもある巨大な資本と闘うことになりました。
韓国では、旭非正規職支会は、連帯する組合として有名です。この連帯闘争の背景にあるのは、日本の同志たちです。闘争事業所に連帯していくのは簡単ですが、本当の連帯とはどういうものかを考えました。日本の同志たちは、私たちが日本に来れなくても本社の前で宣伝戦をやっています。
2019年、トールゲート(高速道路料金所)労働者たちがソウルで闘っている時、トールゲート労働者がいなくても、私たちは近くの本社の前で闘いました。その後トールゲート闘争は拡大して本社を占拠する闘いになりました。私たちの連帯闘争が大きな力になりましたが、私がやろうと言ってできたのではなく、旭支会の同志たちがやるべきだと考えてやった闘争です。
旭支会の同志たちは、闘いの中で闘いながら成長しました。今は警察が連行しても恐れることなく、自信をもって闘う労働者になりました。
非正規職労働者が、労働組合をつくり、闘う機会を得ることは非常に幸運なことです。だから早く終えるのではなく、完全に勝利して正しく闘争を終えることが重要です。少数の非正規職労組ですが、労働者に不当なことをやることは許さないということをAGCに見せつけてやります。
民主労組の精神・原則を守って闘います。共に最後の勝利まで闘いましょう。トゥジェン!