「闘魂ますます盛んなり」 芝山現地闘争 第3滑走路・騒音拡大許すな 反対同盟、第2ラウンド宣言

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週刊『前進』04頁(3288号04面01)(2023/04/03)


「闘魂ますます盛んなり」
 芝山現地闘争
 第3滑走路・騒音拡大許すな
 反対同盟、第2ラウンド宣言

(写真 2・15強制執行を徹底弾劾し、闘いの「第2ラウンド」突入を宣言。集会の最後に全員で「団結がんばろう」【3月26日 千葉県芝山町】)

(写真 市東さんら三里塚反対同盟を先頭に芝山町を意気高くデモ。住宅と畑にはさまれた道を進み「第3滑走路建設阻止」をアピールした)


 「成田空港機能強化粉砕!騒音拡大許すな!」を掲げた芝山現地集会が3月26日、三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で芝山文化センターで行われた。市東孝雄さんの農地への2・15強制執行に対する怒りに燃えて、全国から330人が参加した。
 冒頭、ビデオ「天神峰農地強奪強制執行との激突の記録」が上映された。大量の警察・機動隊を動員した強制執行、それを迎え撃つ反対同盟と労働者・学生の実力闘争の映像を、参加者はかたずをのんで見守った。全学連が機動隊を撃破するシーンには、何度も大きな拍手が湧いた。
 婦人行動隊の宮本麻子さんの司会で開会した。最初に3月10日に逝去された反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫さんに黙禱(もくとう)を捧げた。
 東峰の萩原富夫さんが発言に立ち、酷寒の中での強制執行阻止の奮闘をねぎらった。自らバリケードを乗り越えて機動隊にダイブしたことにも触れ、「体を張って闘う三里塚の姿勢を日本と世界に示した。市東さんの耕作権裁判に勝利しよう。反対同盟はこれからも『空港絶対反対』で闘う」と反対同盟の鮮明な方針と決意をあらためて示した。
 強制執行阻止闘争を最先頭で担った決戦本部の6人が登壇。逮捕され奪還された全学連3戦士を代表して今井治郎さんは、「国と成田空港会社の反対同盟つぶしのもくろみは完全に粉砕された。4月杉並区議選勝利から5月G7広島サミット粉砕へ。その力で今度こそ強制執行を止めてやろう!」と語った。
 熱い注目の中、市東さんが発言に立った。「農地をとられることは命をもぎ取られた感じですが、残っている畑があります。旬の野菜を届けて消費者の皆さんにおいしいと言っていただけることが私の喜びです。闘魂ますます盛んなり。明るく闘っていきましょう」
 市東さんの不動の決意と覚悟に全参加者が胸を打たれ、拍手と歓声が続いた。
 反対同盟顧問弁護団の2人が、葉山弁護士の闘いを引き継ぎ、耕作権裁判に勝利すると誓った。さらに、動労千葉の関道利委員長をはじめ各地で闘う人々から連帯のあいさつが続いた。
 婦人行動隊の木内敦子さんがカンパアピールを行い、「若い人たちの実力闘争が私たちに勇気と希望を与えてくれた。それを糧に反対同盟は闘いの第2ラウンドに入る」と宣言した。
 反対同盟事務局員の伊藤信晴さんは、空港機能強化策を厳しく弾劾した。続いて空港周辺地域の住民2人が登壇し、成田空港の飛行差し止めを求める提訴にいよいよ踏み切ることを明らかにした。
 集会は大詰めを迎え、決戦本部長の太郎良陽一さんが「闘いはこれから。闘魂を固め隊列を大きくしてがんばろう」と訴え、団結がんばろうを三唱した。
 集会後、雨の中をデモに出発した。「第3滑走路阻止」の訴えを芝山町にとどろかせ、全員が「第2ラウンド」の勝利を誓い合い、デモを貫徹した。

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