群馬バスでスト突入 低賃金・長時間拘束に怒り

週刊『前進』04頁(3288号02面04)(2023/04/03)


群馬バスでスト突入
 低賃金・長時間拘束に怒り

(写真 ストライキに突入した群馬バス分会は会社の営業所前で抗議・宣伝行動を展開した【3月17日 群馬県高崎市】)

 3月17日、群馬合同労組群馬バス分会は春闘賃上げ要求に対する会社の不誠実な回答に対し、24時間のストライキに入った。
 4人の分会員と群馬バスの元労働者数人、群馬合同労組の組合員が多数集まり、早朝から路線バスの2営業所、貸切バス営業所、本社ビル前で抗議・宣伝行動を行い、昼休みに高崎駅を一周するデモに立ち、午後は総括集会を開いた。
 デモではベイシア、上州貨物自動車、業務スーパーなどの会社に対し、賃上げを要求しパワハラを弾劾するシュプレヒコールを上げた。「ストで賃上げを勝ち取ろう! 戦争反対! 大企業だけが人じゃないぞ!」というスローガンに多くの共感が寄せられた。
 この日は夕方に鈴木治作株式会社との団体交渉、夜には高崎金曜日行動が行われた。金曜日行動では「スト決行中!」のビラが配られ、群馬バスの労働者はねぎらい・共感・激励の声に迎えられた。
 群馬バスの労働者の低賃金と長時間拘束に対する怒りは爆発寸前だ。会社とユニオンショップ協定を結ぶ私鉄総連・群馬バス労組への怒りの声も上がっている。この1年、群馬合同労組は新たな仲間を迎え、大衆的な怒りと結びついてきた。現場の大きな期待と共感の中でストは闘われた。
 群馬バスのストを頂点に群馬合同労組は五つの会社で春闘を闘った。物価上昇の中での賃上げ闘争は、労働者の生存を確保する闘いだ。賃金が資本による労働者分断の武器になっている現実に対し、労働組合が闘いを通して団結をつくり出す挑戦でもある。
 スーパーのベイシアでも組合員が春闘要求を出し、組合が要求して初めて行われた労働者代表選挙に立候補した。惜敗したが団結を大きくつくり、職場を改善させた。「組織拡大で勝負する」とその組合員は決意し、闘いぬいている。
(群馬合同労働組合・S)
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