広島湾での演習許さない 海自呉基地に中止求める 反戦反核を貫き連続行動
週刊『前進』04頁(3286号03面02)(2023/03/20)
広島湾での演習許さない
海自呉基地に中止求める
反戦反核を貫き連続行動
(写真 海自呉地方総監部に抗議の申し入れ【3月7日 呉市】)
3月7日、私たち8・6ヒロシマ大行動実行委員会は海上自衛隊・呉地方総監部に対し、海上自衛隊が2月27日から広島湾における米海軍との初の共同軍事演習を強行したことに抗議し中止を求める申し入れを行った。広島大学の学生たちと、地元・呉の婦人民主クラブ全国協議会の仲間も駆けつけた。
広島湾での初の日米共同軍事演習は、広島市教委が平和教材から『はだしのゲン』と「第五福竜丸」の記述を削除する動きと一体で5月の主要7カ国(G7)広島サミットの開催に向けたものであることは明らかだ。広島の反戦・反核の闘いを押しつぶすための軍事演習に対し、行動に参加した仲間の怒りのボルテージは高まった。これには対応に出た自衛官もビクビクしていた。
また軍事訓練は、「離島防衛」などと名ばかりで、「台湾有事」を口実にした中国侵略戦争の最前線である沖縄―琉球弧の島々を米軍や自衛隊が島から島へ移動し、ミサイル発射部隊を展開するためのものである。沖縄―琉球弧で闘う民衆との強力な連帯と連携を強めて闘うことが求められている。
最後に地元・呉から参加した女性がアピールを行った。当初は「補給のため」としていた岩国基地への米艦艇寄港から、だまし討ちで共同軍事演習を行ったことに対する、ほとばしる怒りの表明だった。参加者全員でシュプレヒコールをたたきつけて、申し入れ行動を終えた。
申し入れの総括として、この「新たな戦前」に、岩国・呉・広島を結んで、反戦・反核・反基地の闘いを継続・発展させていくことを確認しあった。
(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 Y)