世界戦争推進する岸田倒せ 杉並から反戦のうねりを 3・11反原発福島行動へ
世界戦争推進する岸田倒せ
杉並から反戦のうねりを
3・11反原発福島行動へ
日本帝国主義・岸田政権は2月28日、日米安保を中国侵略戦争同盟へと大転換させる大軍拡予算案を衆院で通過させた。この暴挙を徹底弾劾し、戦争絶対反対の怒りで国会を包囲し、岸田政権を今こそ打倒しなければならない。大津地裁は3月2日、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の湯川裕司委員長に対し、正当な労組活動を違法として懲役4年の実刑判決を下した(詳細次号)。戦時下の労組絶滅攻撃を絶対に許してはならない。日帝の世界戦争参戦と対決し、3・11反原発福島行動、杉並区議選決戦に総決起しよう!
軍拡予算の衆院通過弾劾
23年度予算案は衆院本会議での通過をもって、憲法の規定により年度内の成立が確定した。防衛費は22年度当初の1・26倍となる6兆8千億円と過去最大。5年間で43兆円に増やすための「防衛力強化資金」の創設を含め10兆円を超える歴史的な大軍拡予算だ。
立憲民主党が採決を自民党と合意するなど、国会内は総屈服・総翼賛化している。現に開始されているウクライナ戦争―中国侵略戦争・世界戦争に日帝・岸田政権が参戦することについて反対の声も上がらない。日本共産党は大軍拡反対と言うが、ウクライナ戦争も中国侵略戦争も賛成だ。「『国連憲章を守れ』の一点での団結強化こそ戦争終結の道」と題したウクライナ戦争1年に際しての志位和夫委員長の声明では、国連総会決議を「心から歓迎し、ロシア軍の即時、無条件撤退を強く求める」と発表した。この決議案はウクライナが提案し、日米英仏など70カ国が共同提案したものだが、日本共産党は米欧帝国主義や岸田と「団結強化」しロシアを非難し、戦争を後押ししているのだ。これでどうして戦争を終わらせることができるのか!
戦争終結の道は、「ウクライナをこれ以上戦場にするな! 米帝・NATOとプーチン・ロシアはウクライナからただちに手を引け!」と、議会内外で反戦の声をとどろかせ、国際反戦闘争の爆発で自国政府=帝国主義を打倒することにある。戦争でしか延命できない帝国主義は労働者人民の命も生活も奪い、すべてを戦争に動員する。だが、三里塚闘争のように、戦争絶対反対を貫くならば必ずむき出しの国家暴力との激突になる。戦時下の反戦闘争は、国家暴力を労働者人民が実力で粉砕し内乱に転化する方向へと必然的に発展するのである。
強制執行を実力で迎え撃った三里塚決戦、国家権力・右翼の襲撃を粉砕して闘われている杉並選挙決戦、2・18~20沖縄闘争、2・23ウクライナ反戦闘争など2月決戦の高揚は、世界戦争を阻止する闘いとしてかちとられた。2・12国鉄集会では、11月労働者集会呼びかけ3労組が新アピールを発し、「日本の大軍拡に反対する日韓鉄道労働者の決議」も採択された。これらは労働組合の「バーゼル宣言」だ。こうしたすべての闘いが帝国主義戦争を内乱に転化する萌芽(ほうが)にほかならない。
この地平を発展させ、激しく進行する世界戦争・核戦争の過程を内乱・革命に転化する闘いをあらゆる戦線で具体的に着手し、革命的反戦闘争の爆発へ向かって3月決戦を闘おう。
米軍・自衛隊が合同大演習
ウクライナ戦争は第3次世界大戦・核戦争の導火線に火をつけている。
バイデン米大統領やイエレン米財務長官が次々とウクライナを訪問する一方、中国の外交担当トップ・王毅共産党政治局員がロシアのプーチン大統領やウクライナのクレバ外相らと会談し、停戦案を発表した。習近平国家主席のモスクワ訪問も検討されている。3月1日には、ベラルーシのルカシェンコ大統領と習近平が中国で会談し対ロ制裁を批判。中国スターリン主義が対米帝で中ロ連携を強化させながらウクライナ戦争の前面に登場している。
これに対し米帝は、中国がロシアに武器を供与するならば「深刻な結果を招く」(サリバン大統領補佐官)と警告し制裁の意向を表明。ブリンケン国務長官は国連安保理の会合で中国の停戦案について「だまされるべきではない」と述べた。ウクライナ戦争は米中激突の場となり、帝国主義の中国侵略戦争・世界戦争を加速させているのだ。
こうした中で岸田政権は、ウクライナ訪問と軍事支援を策しながら5月主要7カ国(G7)広島サミット議長国として世界戦争を推進している。開戦1年の24日には、ゼレンスキーも招待してG7テレビ会談を主催し、日帝独自の対ロ制裁を打ち出した。
米高官らが「中国が5年以内に台湾を侵攻する」と中国を挑発し、日帝も中国侵略戦争の準備を急ピッチで進めている。これまで米本土で行われていた離島奪還作戦に関する日米共同訓練「アイアン・フィスト(鉄の拳)23」が、2月16日~3月12日にかけ九州・沖縄を中心に実施されている。長崎を拠点とする陸上自衛隊の水陸機動団など約500人、海上自衛隊約200人、米海兵隊約700人、米海軍約200人が参加。南西諸島を攻撃拠点とする米海兵隊の対中国の軍事戦略「遠征前進基地作戦(EABO)」を想定した訓練だ。この一環で米海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」が大阪港に初寄港し、広島湾でも初めて海自と米海軍が共同訓練を行った。
さらに岸田は国会で、「反撃能力」を行使するために米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を400発購入することを明らかにした。米軍の「統合ミサイル防衛(IAMD)」と一体化し、中国の基地や中枢機関に先制ミサイル攻撃を行うということだ。
沖縄の石垣島では、3月16日にもミサイル部隊を中心とする陸上自衛隊石垣駐屯地が開設されようとしている。「12式地対艦ミサイル」を運用する部隊などの隊員約570人、車両約200両や弾薬などが配備されるが、浜田靖一防衛相は「安全確保に留意する」と述べ、反対運動を弾圧する機動隊を派遣し、日時も公表せず、民間港や公道を使用して搬入しようとしている。まさに三里塚強制執行と同じ手口である。
三里塚闘争の地平を沖縄―全国に広げ、日帝の参戦を実力で阻止し、G7広島サミット粉砕へ闘おう。
戦時下の反戦行動拡大を
岸田は改憲にも踏み込み、2月26日の自民党大会で早期改憲を表明した。
また28日には、60年を超えて原発を運転できる法案を閣議決定した。福島第一原発事故をなかったことにして原子力政策を大転換し、核武装を推し進めようとしている。そのために福島の怒りを圧殺し放射能汚染水を今春から夏にかけて海洋放出することを狙っている。世界戦争・核戦争を阻止し福島の怒りで岸田を打倒する時だ。全国から3・11反原発福島行動に総結集し、汚染水海洋放出の実力阻止へ攻め上ろう。
洞口朋子区議の再選をかちとる杉並選挙戦は告示日の4月16日まで50日を切った。杉並から戦争をとめる闘いを組織し勝利するならば、革命的反戦闘争のうねりを全国に拡大できる。絶対勝利へ総決起しよう。
動労千葉は、23春闘勝利!3月ダイ改阻止!大幅賃上げ獲得を掲げストライキを構えている。世界戦争を阻止するストだ。戦争と物価騰貴で困窮が広がる中、巨大なストへと直ちに発展する情勢だ。連合は、自民党大会で「連合並びに友好的な労働組合との連携を強化する」と名指しされるほどブルジョア政治と融合し崩壊している。今こそ「資本主義にNO!と言える労働運動」をつくろう。
3月決戦を戦時下の反戦行動として闘い、戦争の内乱への転化=プロレタリア革命の道を切り開こう。