人生かけ闘い抜いた一晩

発行日:

週刊『前進』04頁(3283号03面04)(2023/02/28)


人生かけ闘い抜いた一晩

(写真   機動隊と激突する全学連【2月15日 成田市】)

三里塚闘争勝利・革命勝利まで闘う 全学連・首都圏 福田薫

 市東さんの農地を暴力的に奪った日本帝国主義・国家権力とNAAを絶対に許さない。
 農民である市東さんにとって農地は命だ。その農地をやつらはむき出しの暴力で強奪した。今回の強制収用は、米帝と一体となって中国侵略戦争に突き進む岸田政権が戦争のために強行した農地強奪にほかならない。市東さんが3代100年にわたって耕してきたかけがえのない農地を踏み荒らし軍事空港にすることなど、どうして許すことができようか。
 我々はこの暴虐に対して実力で闘いぬいた。阻止線のジャバラを押し倒し、機動隊を前へ前へと押し込んだ。何倍もの数で押しかけてきた機動隊を終始圧倒して闘いぬいた。自らの不正義性ゆえにみな死んだような目をした機動隊員は「危ないですよ」「けがしますよ」などとふざけきった文句を繰り返すばかりであった。国家権力の暴力性・犯罪性・不正義性が暴かれ、我々の闘いが全国・全世界へ発信された。この闘いは必ず青年・学生の新たな決起を生み出す。強制執行との闘いはまぎれもなく我々の勝利であった。
 人民を収奪し甘い蜜を吸って、生きる誇りも信念もないやつらに闘いの炎を消すことはできない。三里塚闘争をその重要な一環とする反戦闘争を燎原(りょうげん)の火のごとくますます熱く激しく燃え上がらせよう。私たちは三里塚闘争勝利=革命勝利まで闘う!

この闘いの経験が学生の大きな力に 全学連・京都 杉枝透佳

 市東さんの畑と離れ、作業所が壊されて土地を取られました。悔しさと喪失感で頭が白く空っぽになります。飛行機の音も絶えた夜更けに、他党派の方と話し合った空間はもうありません。年末に現闘の方が衣被ぎ(きぬかつぎ、里芋)を蒸してくれて、味付けにと市東さんの庭のゆずをもらって作ってくれたゆずみそももう作れません。
 しかし、私たちは市東さん、萩原さん、反対同盟と支援諸党派、新たに問題意識を持ち駆けつけた青年・学生たちと心から固く団結して、市東さんの生き方を破壊することを許さない、また悲惨な戦争を二度と起こさせないために市東さんと同じ立場で、人生を賭して一晩中闘い抜きました。
 この経験は私たち全学連にとって大きな力となり、すでに爆発的な決起を生んでいます。3学生が逮捕されたことに対し、全学連は怒りに震えながら即座に奪還のための反撃行動を打ち、続いて沖縄現地に登場して自らつかんだ確信で全階級を獲得する闘争を開始しています。年末決戦を共に闘った学生、普段キャンパスで共に闘っている学生たちの間にも抵抗の炎が燃え上がっています。私はこの若者の、そして自分自身の前進に、怒りにも負けない強さで希望、興奮、楽しさを感じています。
 平気で人の信念と生活を踏みにじる国家権力・空港会社らを必ず破壊する。情けなくも権力に追従し、無法な弾圧を続けてきたことを後悔させてやる。
 今年、全学連は階級の最前衛として戦争情勢を内乱に転化する闘いを爆発させます。共に明るく激しく元気に闘いましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加