全学連先頭に沖縄闘争 最前線基地化と対決し
全学連先頭に沖縄闘争
最前線基地化と対決し
三里塚強制執行との激突の興奮も冷めやらない2月18〜20日、全学連を先頭に沖縄現地闘争が闘い抜かれた。
1日目は、「全国青年学生集会in沖縄」が那覇市で開催された。司会者のあいさつの後、「戦時下の南西諸島〜石垣島からの報告」と題して、石垣島で自衛隊基地反対の活動を行っている山里節子さんからリモートでお話を聞いた。山里さんはミサイル基地反対闘争の歴史を振り返り、「住民に逃げ場はない」「今後は基地撤去の闘いを巻き起こしていく必要がある」と発言し、「若い人たちにバトンタッチしていきたい。若い皆さんには自分の問題として、勇気をもって〝嫌なものは嫌〟と言って、戦争を繰り返さないでほしい」と締めくくった。
沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長が基調報告。市東さんの農地への強制執行を弾劾し、「ウクライナ戦争を止め、日米の中国侵略戦争を阻止しよう」と訴えた。沖縄の労働組合で闘う青年が資本による組合潰しのための移転攻撃と断固闘う熱烈なアピールを行い、改憲・戦争阻止!大行進沖縄の宮城盛光さん、全学連三里塚現地行動隊、首都圏と京都大学、広島大学の学生が発言に立った。元全軍労労働者の水島満久さんがまとめを行った。集会後は県庁前から牧志公園までデモを行い、沿道からの注目度は抜群だった。
2日目は、戦跡・基地めぐりのバスツアー。前日のデモでつながった人など複数の飛び入り参加もあった。午前中は、「ひめゆり平和祈念資料館」「糸数壕(アブチラガマ)」を回り、戦争の実態を初参加者中心に皆が認識した。
午後は沖縄中部に移動し、嘉手納基地・普天間基地を見学しながら元全軍労の宮城さんと水島さんの話を聞いた。特に、三里塚強制執行と闘った学生たちにとっては、宮城さんの語るコザ暴動や基地に対するピケ闘争などは、実にリアルなものとして響いた。
3日目は早朝、辺野古現地で座り込みに決起した。全学連が「三里塚を闘ってきた」と報告すると、長年座り込みに決起している女性からも「頑張って」と応援された。
午後は、自衛隊那覇駐屯地への申し入れ行動を行った。赤嶺委員長が南西諸島のミサイル基地化と那覇駐屯地を拠点とする第15旅団の師団化に反対し、「自衛隊は労働者ではなく自国政府・岸田政権に銃を向けよう」と呼びかける申し入れ書を読み上げた。対応した自衛官に手渡そうとすると、門を開けることなく鉄柵越しに「渡せ!」と言ってきた。全員が怒り、「出てきて受け取れ」と猛抗議。こちらの迫力と粘りでついに門の外に引きずり出し、申し入れ書を受け取らせた。さらに集会を続け、この日の行動を終えた。
全国の学生、沖縄の青年、古参の仲間が一体となってこの3日間の闘争をやり抜いた。5・15沖縄―広島サミット決戦へ、隊列を大増強して闘い抜こう!