3・8国際婦人デー闘争へ 戦争今すぐとめろ!生きさせろ! 女性の総決起で岸田政権を倒そう 革共同女性解放組織委員会

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週刊『前進』04頁(3282号03面01)(2023/02/20)


3・8国際婦人デー闘争へ
 戦争今すぐとめろ!生きさせろ!
 女性の総決起で岸田政権を倒そう
 革共同女性解放組織委員会

(写真 昨年の東京行動では洞口杉並区議【1列目右】を先頭にデモ)


 ウクライナ戦争はますます激化・拡大し、破滅的な世界戦争・核戦争へと発展し始めた。「ウクライナ戦争今すぐとめよう! 中国侵略戦争絶対阻止! 参戦を宣言する岸田政権を倒せ!」と叫んで立ち上がる時だ。帝国主義世界戦争の始まりに対して、今こそ自国政府打倒の反戦政治闘争を巻き起こそう。その重要な突破口が今年の3・8国際婦人デー闘争だ。1917年ロシア革命の教訓に学び、帝国主義戦争を内乱に転化する道を女性が先頭に立って切り開こう。

ロシア革命の闘い復権を

 いま私たちに求められているのは、帝国主義の世界戦争・核戦争で地獄にたたき落とされるのか、それとも帝国主義とスターリン主義を共に打倒し、資本主義を終わらせるプロレタリア世界革命を実現するのかという歴史選択だ。世界の労働者階級は、第1次世界大戦下で帝国主義戦争に絶対反対を貫き、自国政府を打倒したプロレタリア革命によって戦争を終結させた1917年ロシア革命の原点に引き戻されている。

女性労働者の決起が10月革命に結実

 この革命において男性労働者と共に主力を担い、かつ最も重要な役割を果たしたのが、女性労働者とボリシェビキ党に結集する女性革命家たちであった。その闘いはまた、真の女性解放の道筋を指し示すものでもあった。
 1914年から本格化した帝国主義世界戦争・第1次大戦は、帝国主義による植民地の再分割戦争として労働者階級人民、被抑圧人民に大災厄をもたらした。ロシアにおいては大量の兵士が動員され無残に殺され、戦時の物価高騰が労働者や農民の生活を直撃した。戦時体制下で女性たちは産業の主力として動員され、熟練を要しない仕事に回され、過酷な扱いをうけ、妊娠が発覚すれば解雇された。女性にとっては売春も生活手段のひとつだった。燃料や食糧の不足が深刻化し、早朝から「牛乳とパン」を求めて1列に4人ずつ並ぶ女性たちの列は1・5㌔以上にもなった。それでも食糧にありつけないこともあったという。
 1917年3月8日(ロシア暦2月23日)の国際婦人デー当日、ボリシェビキと女性労働者たちは、「政府が戦争を始め、それを終わらせられずにいる。政府が国を荒廃させ、われわれを飢えさせている。資本家にこそ責任はある! 戦争が彼らに利益をもたらしている。今こそ、彼らに向かって叫ぶときだ。『もうたくさんだ』と! 罪深き政府と、彼らが率いる略奪者と殺人者の集団をたたき潰せ! 平和万歳!」とアピールを発し、反戦デモを企画した。生活費の高騰と戦争との結びつきを暴露し、各工場に呼びかけていった。いくつもの職場で女性たちはストライキを起こし、男性たちに参加を促し、即席のデモや集会を行い、警察と衝突した。「戦争反対! 生活費の高騰反対! 労働者にパンを!」から始まったデモや集会は一日の終わりには「帝政を倒せ!」に発展し、帝政は打倒された。(2月革命)
 2月革命の後には、改革を座して待つのではなく自分たちの手で問題を解決しようとする女性たち、困窮を極める兵士の妻たちに、ボリシェビキの女性たちが意識的に働きかけてその大決起をつくり出したことが10月革命=労働者権力樹立の勝利へと結実した。
 今年の3・8国際婦人デーを、ロシア革命を切り開いた女性労働者たちの地平を引き継ぐ闘いにしよう。戦争反対と物価高騰反対、女性差別・抑圧を強制する岸田政権を打倒する怒りのデモをたたきつけ、プロレタリア世界革命の突破口を切り開こう!

女性の戦争動員狙う岸田

 戦争に自らの延命をかけた岸田政権は、今国会において軍事費2倍化と大軍拡、戦争国家への国家大改造に乗り出している。
 これと一体で、岸田は施政方針演説で「異次元の少子化対策」と称する「こども・子育て」政策を押し出した。その真の狙いは戦争遂行に必要な労働力と兵士の確保にある。かつての戦時中の「産めよ殖(ふ)やせよ」政策と同じ、おぞましいものだ。女性に「子産み道具」になることを迫り、女性の中に「産む女性、産まない女性」として新たな分断をもたらすものだ。女性の戦争動員であると同時に、「少子化」の責任を女性、女性労働者、労働者家族に押しつけ一層の犠牲を強いるものであり、断じて許せない。
 岸田は4月に発足する「こども家庭庁」のもとでこの政策を推進するという。それは子どもを社会全体で育てることを放棄して家庭・保護者の「自己責任」にし、他方で妊娠・出産から子育ての全過程を国家が直接管理し支配しようとするものだ。「子どものため」などでは全くない。
 岸田の秘書官だった荒井勝喜の「同性婚見るのもいや」という差別発言も、こうした岸田の戦争国家化攻撃の中でこそ引き起こされている。それは性的少数者に対する襲撃であると同時に、「異次元の少子化対策」の本質を示すものである。結局は「お国のために死ぬ」ことを再び「最高の価値観」として強制し、逆に国家の役に立たない者は「生きる価値がない」と切り捨てていく攻撃だ。
 そもそも「少子化」をつくり出したのは資本家階級とその政府である。1980年代の国鉄分割・民営化と男女雇用機会均等法・労働者派遣法の制定以来、新自由主義のもとで労働者の非正規職化と低賃金化が一気に進み、資本は女性を安価な使い捨て労働力として搾取してきた。また、医療・福祉、介護制度や保育園などの規制緩和、民営化が出産・子育ての社会的条件や未来を奪い、労働者家族の生活を破壊し地域社会の荒廃をも生んできた。その結果が今日の、子どもを産みたくても産めない、産んでも育てられない社会の現実だ。
 この現実を変えるには、資本家階級とその国家権力を打倒し、労働者階級の力でこの社会を根底からひっくり返す革命をやる以外にない。まさに今、その闘いに踏み出すときが来ているのだ。

女性の怒りを解き放ち社会変えよう

 ウクライナ戦争として始まった帝国主義の危機の新たな世界戦争としての爆発は、すでに膨大な労働者人民の血を流させ、犠牲者の数を日々積み重ねている。加えて戦争下のインフレは激化し、世界中で燃料費の高騰、食糧危機を激化させ、労働者階級を飢餓状態にたたき込んでいる。日本でも今や労働者の生活は、ガス代、電気代と物価の高騰でギリギリの状態だ。岸田の言う「物価上昇を超える賃上げ」もペテンだ!
 だが連合の芳野友子会長は、岸田政権と日本帝国主義ブルジョアジーの手先となって公然と戦争を推進する側に回っている。岸田と軍需産業の代弁者、連合・芳野を引きずり降ろせ! 女性労働者は団結して奪われてきた政治と暴力を奪還し、この腐りきった政府と資本家階級を打ち倒し、資本主義社会を根本から変える革命をめざして職場、地域から立ち上がろう! 女性の怒りを解き放ち、3・8国際婦人デーを大爆発させよう! 4月東京・杉並区議選でのほらぐちともこ区議の再選と大阪・高槻市議選での村山ゆうこさんの勝利に向けて闘おう!

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2023年3・8国際婦人デー行動
■東京 3月5日(日)午後1時30分 ワイム荻 窪/集会後デモ
 主催 3・8国際婦人デー実行委員会

■関西 3月5日(日)午後2時 クロスパル高 槻702会議室/集会後デモ
 主催 婦人民主クラブ全国協議会関西ブロッ ク、 関西労組交流センター女性部

■広島 3月5日(日)午後1時30分 幟会館  1階会議室/午後4時 デモ
 主催 国際婦人デー記念3・5ヒロシマ行動実 行委員会

■福岡 3月5日(日)正午 警固公園からデモ /午後2時 集会 TOHOレンタルスペース
 呼びかけ 婦人民主クラブ全国協福岡支部

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