ミャンマークーデターから2年 岸田政権は国軍支援やめろ
ミャンマークーデターから2年
岸田政権は国軍支援やめろ
ミャンマー国軍のクーデターから2年の2月1日、ミャンマーでの「沈黙のストライキ」を始め世界各地で抗議行動が闘われた。
在日ミャンマー人コミュニティが呼びかけたミャンマー大使館抗議行動には、600人が詰めかけた。昨年9月の安倍の国葬に国軍を代表して出席した「大使」ソーハンに対する怒りが爆発した。
午後6時過ぎ、ミャンマー連帯行動実行委員会が呼びかけたデモが日比谷公園から出発。ミャンマー人青年たちも駆けつけ、「ミャンマー国軍の民衆虐殺を許さないぞ! 岸田政権は国軍を支援するな!」「ウクライナ戦争を止めるぞ! 中国侵略戦争反対! 国際連帯で戦争を止めよう!」の声が響き渡った。
ミャンマー国軍は同日、「非常事態宣言」(ヤンゴンなど7管区)を6カ月延長。さらに2日夜、全国330管区のうち37管区に戒厳令を発令した。
戒厳令が拡大されたのは北西部ザガイン管区や西部チン州など、20年の総選挙の結果を継承した国民統一政府(NUG)傘下の国民防衛隊(PDF)が国軍と激しい戦闘を繰り広げている地域だ。すでに一部ではNUGが全権を掌握する解放区が実現している。
PDFには、クーデター直後から街頭デモや不服従運動に立ち上がった労働者・学生たちが決起し、少数民族武装勢力に合流。軍事訓練を受けて国軍との戦闘を続けている。陸上戦で善戦するPDFに対し国軍は、空爆で地域丸ごと焼き払うという残虐な手段に出ている。国内避難民は150万人を超えている。
この国軍を救済しようと乗り出したのが日本財団会長の笹川陽平だ。国軍総司令官ミンアウンフラインと意を通じた笹川は、財力にものをいわせて少数民族武装勢力との「停戦合意」に動いている。これは、クーデター以降、NUGのもとで「春の革命」に勝利しようと戦っているミャンマー人民を分断する攻撃だ。
岸田政権は今も国軍に資金を流し、自衛隊での国軍幹部への殺人訓練を続けている。怒りを燃やし岸田政権の戦争を止めよう!