原発・核燃サイクル絶対反対 郡山 訴訟原告団事務局長が講演
週刊『前進』04頁(3280号03面03)(2023/02/06)
原発・核燃サイクル絶対反対
郡山 訴訟原告団事務局長が講演
(写真 熱のこもった講演に聞き入る)
1月29日、郡山市立中央公民館で、3・11反原発福島行動実行委員会が主催する講演集会が開催された。核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長の山田清彦さんを講師に招き、福島県内各地で反原発闘争を闘う人々が参加して、熱気あふれる集会がかちとられた。
講演に先立ち、3・11実行委員会の椎名千恵子さんがあいさつに立った。椎名さんは、放射能汚染水海洋放出を狙う攻撃が進む中で、今年の3・11福島集会は昨年までとは違う意味を持っていることを強調。そして、NAZENの汚染水放出反対署名に海外から多くの賛同が寄せられていることに触れ、「3・11福島集会を新たな出発点として、署名運動と反原発闘争の大きなうねりを巻き起こしていきましょう。今日をその前哨戦にしましょう」と訴えた。
講演の中で山田さんは、六ケ所再処理工場から放出されるトリチウム量は年間9700兆ベクレルで、福島第一原発の総量850兆ベクレルを10倍以上も上回ることを示し、「六ケ所で止めるためにも福島で止めなければならない」と力説した。講演を受けて、改めて福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出は原子力政策の転換的推進のための攻撃であることが明確になり、全参加者が怒りを新たにした。
質疑応答の中で、反原発運動の構築をめぐって闘いを継続することの重要性が確認された。会場からの発言では、浪江町の「希望の牧場」の吉沢正巳さんをはじめ現場で闘う多くの仲間から力強い決意が次々と語られた。
最後に実行委員会が、福島市で開催される3・11反原発福島行動23への総結集を呼びかけて集会を締めくくった。
(福島 F)