国会決戦の火ぶた切る 開会日闘争 160人結集し怒りの声

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週刊『前進』04頁(3279号01面02)(2023/01/30)


国会決戦の火ぶた切る
 開会日闘争
 160人結集し怒りの声

(写真 「改憲・戦争の岸田政権打倒!」の声を上げる大行進東京の労働者・学生【1月23日 東京・参議院議員会館前】)

 戦争国会粉砕の歴史的決戦の火ぶたが切られた。国会開会日の1月23日、改憲・戦争阻止!大行進東京の主催で160人が国会前に集まり、中国侵略戦争突入のための大軍拡予算成立を狙う岸田政権と総翼賛国会に対し、労働者人民の戦争絶対反対の怒りをたたきつけた。(発言要旨別掲)
 「大軍拡予算を粉砕するぞ! 改憲・戦争の岸田政権打倒! 米日の中国侵略戦争を阻止するぞ! 戦争国会粉砕! 敵基地攻撃能力保有を許さないぞ!」
 全学連の長江光斗書記長の司会で、意気高くシュプレヒコールを上げ、国会闘争が始まった。大行進事務局の石田真弓さんが基調報告を行い、「戦争国会粉砕し、中国侵略戦争阻止の巨大な反戦闘争をつくりだそう」と戦闘宣言を発した。
 動労千葉の佐野正幸書記次長は「労働組合として戦争は絶対に許さない。戦争国会での大軍拡予算も、職場での戦争動員も絶対反対です」ときっぱりと宣言。
 全学連は三里塚強制執行攻撃と早朝まで泊まり込みで対峙し、国会前に駆けつけた。赤嶺知晃委員長らは「三里塚闘争に勝利し、体を張って闘うなかにこそ戦争を止める展望がある」と確信も固く発言した。
 洞口朋子杉並区議は、右翼と岸田をぶっとばし、杉並から戦争を止めると決意を表明。婦人民主クラブ全国協議会と東京労組交流センター女性部は、洞口区議と共に女性が反戦闘争の先頭に立とうと呼びかけた。
 広島の自治体労働者はG7サミット粉砕をアピール(要旨4面)。東京労組交流センターの医療福祉労働者は「コロナ5類移行で治療費もすべて自己責任になる。命の保障である社会保障を削って命を奪う戦争にこの金を使う。ふざけるな」と弾劾。入管法改悪阻止の決戦も迎える中、入管法と民族差別を撃つ全国実行委は「入管も含めこんな国家は木っ端みじんに粉砕しよう」と発言した。
 全発言を受け、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士は「一人ひとりが闘いの火花になろう」と不退転の決意で訴えた。

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杉並で戦争絶対反対を貫く
 杉並区議会議員 洞口朋子さん

 この戦争国会粉砕の闘いを全力でみなさんと共に闘い抜きます。
 1月15日、西荻デモに「日の丸」をつけた右翼の街宣車が15台、全国から杉並に結集し、大音量の騒音で住民に対して「反戦デモを許さない」「洞口朋子をたたき落とせ」と絶叫しました。昨日も右翼が街宣車5台で上高井戸の事務所に襲撃に来ました。この光景の中にこそ岸田政権が進める戦争の実体があります。
 今日、駅頭で朝立ちをしました。若い女性が「がんばってください」と声をかけてくださり、近所の方も激励を寄せてくださいました。みんな右翼にものすごい怒っている。右翼が攻撃しているのは何も洞口だけじゃない。杉並中の戦争を絶対許さないと怒るすべての人たちに悪罵を投げかけ、襲撃に来ているんです。この構造を杉並の住民は見抜いています。
 戦争絶対反対の怒りをすべて集めて反戦デモを徹底的に闘い、右翼も岸田もぶっとばし、この世界を変える闘いを今こそ巻き起こしていく時です。4月杉並区議会議員選挙も戦争絶対反対の闘いとしてやり抜き、みなさんと共に勝利をかちとりたいと思います。

反戦の燎原の火をおこそう
 改憲・戦争阻止!大行進呼びかけ人 高山俊吉さん

 改憲と大軍拡の岸田を打倒しよう。米日による中国への侵略戦争に絶対反対しよう。1945年、軍国主義の日本が敗れたその時以来、77年。この国は改めて軍事国家としてその様相を根底から変えようとしている。その通常国会が今日始まる。私たちは再びの軍事国家を絶対に許さない闘いに立ち上がろう。
 5年間で43兆円。今年の予算だけでも6兆8千億円。これだけの金が出ていくという。支出だと考えたらいけない。この金を軍事産業に渡してやるという約束をしたんだ。許されないことだ。こうしてまた膨大なる人殺しが始まる。「抑止力」が国民の間に広まっているというが、誰が必要だと言っているんだ。権力だ。軍事産業だ。やつらがもうけるために、そういう考え方を広げている。われわれは断固ノーと言う。
 洞口さんが闘っている。私たちの闘いがどんなに重要かを、あの右翼の連中が示している。受けてやろうではないか。断固として闘い抜こう。
 この国会を前にして、この国全体を覆う燎原(りょうげん)の火が必要ではないか。私たち一人ひとりがその闘いの火花になろう。

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