団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3278号04面05)(2023/01/23)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 12月28日 成田市天神峰)

農地死守ここから重要局面
 首都圏学生 松本 慎

 三里塚・市東さん宅で1月15日に天神峰カフェというイベントがあり、私も参加しました。司会の空港反対同盟・太郎良さんから、ちょうど33年前の警察・運輸省による現地闘争本部封鎖の総括を改めて学習し、今日の市東さんの農地死守の闘いに生かそうとの提起がありました。
 歴戦の闘士の皆さんから、「権力は物量的には絶対的な力を持っているが、我々は労働運動、学生運動、反戦政治運動と連帯して陣形を広げる中で勝利の展望がある」、「実際に現地闘争本部は封鎖後20年近く撤去できなかった。今の市東さんの農地もその気になれば年内のうちに『手は尽くした』と言って力でねじ伏せることはできるが、それを許してない。権力は万能ではない。敵の側は我々の出方を伺っている」、「今日の闘いの核心は、多くの人が現地に実際に来ること。各々できることしかできないが、できることをやり、現地体制を維持し続けること」といったことが述べられました。
 NAA社長・田村は年内に決着と昨年末に言っていましたが、現にそれは阻止しました。改めてここからが重要局面になります。人それぞれ多忙さはあると思いますが、私は修士論文が終わってから2日間行きましたし、できる形で力を合わせることが重要です。

暴力振りかざす権力に憤り
 北陸学生 水原 渡

 昨年12月、強制執行が切迫する情勢下、初めて三里塚現地へ足を運び、現地と周辺を案内していただき、座り込みを行いました。
 到着して最初に驚いたのは、畑と滑走路が同時に視界に映る光景です。当然行く前から承知のことではありましたが、実際に自分の目で見て、また朝から晩まで続く飛行機の離発着の音を聞いて、こんな所で農作物を作っているのかと衝撃を受けました。
 そして、今回特に感じたことは「暴力」についてです。過去をさかのぼっても住民は自分たちの農地を守りたいという至極真っ当な要求を掲げているのに対し、国家権力は機動隊を導入し民衆を力でねじ伏せ、現在も強制執行で脅しをかけています。昨年7月に安倍銃撃事件が起こった際、暴力には屈しないと権力は言っていましたが、これまで散々暴力を振りかざしてきたのはどっちなのだと憤りを感じました。
 短い時間でしたが、代え難い貴重な経験が出来ました。三里塚で見て感じたことを今後に生かしていきたいと思います。
 強制執行阻止! 農地死守!

戦時情報統制を粉砕しよう
 首都圏学生 田村建太郎

 「自衛隊内の警察」にあたる警務隊は、特定秘密保護法に違反したとして海上自衛隊員を立件する方針を固めた(昨年12月24日)。戦時体制づくりのための情報統制強化であり、労働者は断固弾劾しよう。
 特定秘密保護法は2013年に成立した。第2次安倍政権1年目である。それ以来同法での立件は9年間なく、今回が初となる。
 国の大事に関わる情報だと政府が認定したものは「特定秘密」とされ、それを「漏洩(ろうえい)」し国に不利益を与えた者は民間人でも刑事罰を受ける。自衛隊や米軍基地への反対運動に関わる者が、基地の情報を調査することも犯罪とされうる。原発も同様である。反戦運動への弾圧そのものだ。
 安倍政権時代に成立した戦時法を、現在岸田政権が初めて適用するというのは重大な事態だ。15年に法律で定めた「存立危機事態」を想定した訓練を22年夏に自衛隊が初めて行ったこととも重なる。安倍が「準備」してきたことを、岸田が次々と「実行」している。15年安保国会闘争を2も3倍もするような大反戦運動を巻き起こさなければならないし、巻き起こせる。
 赤紙を配らせられる自治体労働者や、軍事輸送を担わされる鉄道・港湾労働者が、その実態を暴露して反戦運動を拡大していくことを、同法は禁じ・罰するだろう。反戦を貫き、分断と労働強化を打ち破り団結を拡大していくことが戦時情報統制を粉砕する道だ。
 全学連は全国で大学の戦争動員反対を訴えて闘っている。大学では、「秘密特許」が不可欠な軍事研究や、ガバナンス強化による大学の意思決定過程の不透明化が進んでいる。何より、このような方向性に反対する学生に不当処分が行われている。
 昨年12月9日には京都大学で4年目となる処分撤回集会が闘われ、全国学生の力で勝利した。全国学生は労働者階級の先頭に立ち、改憲・戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう。

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