11月労働者集会呼びかけ3労組 新年メッセージ 年間通した組織戦で26回目の11月へ
11月労働者集会呼びかけ3労組 新年メッセージ
年間通した組織戦で26回目の11月へ
11月労働者集会を呼びかける3労組から新年メッセージが寄せられました。3労組に応え、改憲・戦争を絶対阻止する階級的労働運動の復権へ、共に闘いましょう。(編集局)
核心は労働運動が力とり戻すこと
国鉄千葉動力車労働組合 関道利委員長
すべての仲間の皆さん、日頃よりのご支援に心より感謝いたします。
この三十数年吹き荒れた新自由主義攻撃が全面的な崩壊過程に入り、戦争の危機と社会の全面的な崩壊を生み出しています。時代は大きな転換を迎えました。昨年2月に勃発したウクライナ戦争から始まった事態は、これまでの数多くの戦争と異なり、世界全体をのみ込んでいこうとしています。
その中で、岸田政権は戦争国家化に向けて一挙に踏み出しています。昨年、防衛費の2倍化―5年で43兆円や敵基地攻撃能力の確保などを含む防衛3文書の全面的な改定を閣議決定しました。決定は自公で合意してからわずか2週間後です。
その前段に出された有識者会議の報告書は、わずか2カ月弱、4回の会合で、公共インフラを「平時」から軍事利用に向けたものにし、防衛省以外の省庁の予算もすべて国防・戦争のもとにおくという、歴史的な転換を提起しました。何の議論もされないまま、与党が用意したものが出されて、内容が出たと思ったら閣議決定----ただひたすら戦争に向かって、坂を転げ落ちていくような状態です。戦争に突き進む岸田政権を打倒しましょう。
鉄道においては、ローカル線の全面的な廃線化を切り口にする攻撃が始まっています。鉄道、医療、教育、社会保障もすべて労働者から奪い、賃金も奪いとって戦争の準備をするということです。
JRの職場では、鉄道の専門職の職名もすべて廃止するという極端な攻撃が吹き荒れています。戦争に向けた国家改造攻撃が始まっているからです。
今の時代に問われている一番核心的な問題は、労働運動が力を取り戻すことです。労働者が団結した力でこの社会を変えていく----階級的労働運動を再生させることです。
私たちはこの問題に真正面から挑んで、11月労働者集会を開催してきました。昨年は全国の仲間の奮闘で、2200人の結集を実現することができました。
これを守り抜いていることは、何にも代えがたい大きな意味、価値があると思っています。私たち3労組もいろんな殻を破って努力してきました。その中で新しい芽も出てきています。この努力をもう1年継続したいと思います。
昨年の11月労働者集会では、3年ぶりに国際連帯の直接的な交流を再開し、韓国、アメリカの仲間が参加してくれました。
翌週に私を含めて訪韓し、韓国・民主労総ソウル地域本部、全国鉄道労組ソウル地方本部と連帯・交流を深めてきました。民主労総ソウル本部とは、今年の11月集会と合わせて日韓連帯20周年の記念事業をやろうと話しています。3労組と共に戦争に反対する国際アピールを出そうということも進んでいます。鉄道労組ソウル本部長は、2月の国鉄集会に参加すると言ってくれました。
この時代に戦争を止めるためにも、労働者の国際連帯は必要不可欠です。今年は、国際連帯が大きく発展していく展望が開けています。これに応えるには、日本における運動の発展が絶対に必要です。
戦争の時代に突入し、歴史は大きな転換点を迎えています。そういう時にこそ、可能性も生まれてきます。
11月集会の成功に向けて、改めて1年をかけた闘いを呼びかけたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
戦争のための労組つぶし粉砕する
全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部 武谷新吾書記次長
新年、明けましておめでとうございます。資本と権力に妥協せず、原理原則の闘いを実践する全国の闘う仲間の皆さんに敬意を表します。
2018年から始まった関西地区生コン支部への権力弾圧に対して、全国の仲間の皆さんの私たちへの物心両面にわたるご支援に、心からお礼を申し上げます。
戦争情勢のさなか、関西地区生コン支部は、戦争と改憲を阻止するために先頭に立って闘うことを表明します。
関西地区生コン支部は、新体制を確立して2年目に入りました。湯川裕司委員長のもと全組合員が団結し、権力弾圧粉砕、大阪広域生コン協組の関生つぶし粉砕、関生産別運動の再建に全力をつくしています。
昨年は、大阪府警本部前の元旦行動を皮切りに、5月の関生総決起集会、6月、7月、8月、9月、10月、11月の近畿各地の集会・デモと、不当労働行為企業への抗議行動を関西労組交流センターの仲間をはじめ全国の仲間と共に闘い抜き、多くの成果を獲得しました。
昨年の7月からは、大阪広域生コン協組の新たな攻撃、ティーワイケイ高槻生コンの工場売却・解体工事の強行に対して、高槻生コン闘争が始まりました。この間の弾圧でも、関西地区生コン支部はつぶされず、2021年10月からの新体制により、反転攻勢に挑み、復権しつつあります。その関西地区生コン支部をつぶすことを狙った攻撃です。
関西地区生コン支部と関西労組交流センターをはじめとする支援者との共同行動による反撃では、現場の調査活動で発覚した「ずさんな解体工事でセメントの粉塵(ふんじん)をまき散らす」「高濃度アルカリ汚染水の工事現場の外への流出」「放射性物質が含まれている機器の破壊・所在不明の疑惑」などを市役所や駅頭で広報宣伝してきました。この行動に脅威を抱いた大阪広域生コン協組の副理事長が、問題を議会で取り上げた高槻市議を恫喝したのです。
この高槻生コン闘争を重点争議として位置づけ、関西労組交流センターの仲間との共同行動によって大阪広域生コン協組の狙いを粉砕します。
関西地区生コン支部の産別運動、コンプライアンス活動を「恐喝」などとした刑事事件では、昨年9月の滋賀・大津地裁公判の論告求刑で、湯川委員長の懲役8年など検察側が実刑を狙った求刑をしました。
この事件の判決は今年の3月です。不当な求刑・実刑攻撃を粉砕し、無罪判決を勝ち取るための行動を展開します。
大阪広域生コン協組の労働組合つぶしと、資本・権力による産別運動つぶしの弾圧を粉砕し、関生産別運動の再建に向けて、勝利するまで闘います。最終的には、ストライキをはじめとする大衆行動で決着をつけます。引き続き、ご支援をお願いします。
25回目を迎えた昨年の11・6労働者総決起集会は、2200人の結集と数年ぶりの国際連帯が実現するなど、大成功を収めました。
この成功を引き継ぎ、この1月から組織拡大活動を実践して、今年の11月集会は会場があふれる結集を勝ち取るために全力をつくしましょう。
労働組合つぶしは、戦争への道です!
すべての労働組合つぶしを闘う労働組合の団結と行動で粉砕しましょう!
憲法改悪、軍事費増額、核ミサイル配備の軍拡で、戦争ができる国づくりを進める岸田政権を打倒するために、闘う労働組合が先頭に立ち、行動しましょう!
闘う労働組合の団結と行動で、新自由主義を終わらせましょう!
階級的労働運動をよみがえらせ、闘う労働組合の全国ネットワークを実現し、労働者が暮らしやすい社会づくりを目指して共に闘いましょう!
維新と対決し労働運動を守り抜く
全国金属機械労組港合同 中村吉政委員長
新年に際し港合同から連帯のあいさつを申し上げます。
まず何よりも3年に及ぶ新型コロナウイルスの感染禍の中でご奮闘されている皆様に敬意を表します。
昨年の活動は、文化的な行事は行えませんでしたが、港地域メーデーは2年ぶりに開催できました。また、70年代初めから年末の風物詩であった争議組合支援の「団結もちつき大会」は残念ながら実施できませんでした。
この数年は、港合同が抱える争議中の組合はなく、日常的に地域の組合員が交わることは極端に減りました。
そのような中、昨年の3月から5月にかけて、「カジノの是非を求める住民投票条例制定の直接請求運動」に大阪市内居住者地域で受任者となり闘い抜きました。
当初、多くの府民が疑心暗鬼で取り組んだ闘いでしたが、法定数を6万人も超える賛同を得て、吉村大阪府知事に議会招集を申し立てました。ところが大阪府議会は、まともな審議もなく「条例案」を否決したのです。
2025年に大阪万博を開催することになっていますが、この場所はゴミを埋めてできた人工島で、広大な敷地は港湾荷役の埠頭(ふとう)があり、世界の国々と日々平和貿易港として荷役を行っています。敷地内ボーリング調査をした結果、数カ所で軟弱地盤や土壌汚染が明らかになり、土壌改良の必要性に迫られたため、800億円もの費用を追加しなければならない状況になりました。今や第二の「辺野古新基地建設」現場の様相を示しているのです。
私たちは住民投票で結集した運動を再構築して、大阪市内4区行政で港合同の組合員として引き続き反対運動に立ち上がっています。私の住む区でも賛同者が法定数を超えて集まり、引き続き「カジノを止める区民の会」を結成して再スタートが始まりました。現在敷地内では、万博に向けた建設が行われていますが、ここでも建設に関わる資材の高騰があり、協会が求めている賛同金も、コロナによる景気の低迷等、予定通りには集まっていないようです。
一方、関西生コン支部への大弾圧事件は、労働委員会での「不当労働行為命令」も認めず引き延ばしを図っています。昨年からの不当労働行為企業に対する関西生コン支部の街宣行動は、1973年に全金細川鉄工支部闘争の過程での大阪府知事名による「回答書」を盾にして行われているものであり、50年前に勝ち取った権利が今日の闘いに活用されていることは、当該労組として感謝を申し上げる次第です。
一方、刑事事件では、2023年3月に重大な判決が行われることになっています。会社の法令違反を指摘する安全確保のための行動、コンプライアンス活動を一刀両断に切り捨ててきた地裁段階での一審判決、労働組合として最低限の行動さえも、行き過ぎた活動であると断定した、この間の不当極まりない一審判決を許さず、当たり前の労働運動を守るためにも、断固として闘い抜く決意です。
私たち港合同は、総評全国金属の時代から、激しい組合破壊の攻撃を受けてきました。争議の解決に至るまで、多くの仲間から受けてきた支援を、「受けた支援は運動で返す」という方針の下で、引き続き労働組合への大弾圧を許さない実行委員会に結集し、連帯して闘います。
長引くコロナ禍の中で、大阪府、市の維新の首長らはコロナウイルスを最大限の広告塔にして人気を上げてきました。この春で松井市長は引退しますが、引き続き維新政治と対決し、まっとうな大阪市政を目指して闘い抜くことも併せて表明し、本年の決意と致します。