川崎で反戦集会・デモ 民主労総の闘いに学ぶ
週刊『前進』05頁(3275号04面03)(2023/01/01)
川崎で反戦集会・デモ
民主労総の闘いに学ぶ
(写真 「差別をあおって戦争するな」「国際連帯で戦争を阻止しよう」とデモ行進【12月18日 川崎・銀柳街】)
12月18日、川崎市・カルッツかわさきで「国際連帯で改憲・戦争を阻止しよう!川崎反戦集会」(合同労組かながわ、同川崎支部、改憲・戦争阻止!大行進神奈川、婦人民主クラブ全国協議会の共催)が60人の参加で開かれました。
集会後、「差別をあおって戦争するな!中国侵略戦争許すな!」と訴えデモに出発。大きな注目を受け繁華街・銀柳街からJR川崎駅まで元気よく進みました。ウクライナ戦争が世界戦争・核戦争の危機を深める中、12月16日には岸田政権が安保3文書改定を閣議決定、中国侵略戦争に向かう国家体制の全面的な転換という大攻撃に反撃する集会とデモになりました。
集会冒頭、主催者から安保3文書改定の閣議決定が戦争に向けた国家体制の全面的な転換であり、社会保障や教育など労働者の生活を切り捨てるものだと弾劾し、この戦争情勢にどう闘うのかが提起されました。「中国や北朝鮮が攻めてきたらどうするのか」「軍事力は必要ではないか」などと差別があおられ、排外主義の扇動が強まっていることを指摘し、しかし「いま起こっていることは、米日帝国主義の圧倒的軍事力を振りかざした侵略戦争だ」と断言。日米共同統合演習キーンソード23が南西諸島へのミサイル配備そのものとして行われたことなど、岸田政権が推し進める大軍拡と増税攻撃を一つ一つ解き明かし、「ヘイトや差別・排外主義の扇動の狙いは労働者の分断であり、これを打ち破る力が国際連帯にあることをはっきりさせて闘おう」と呼びかけました。
続いて「世界に沸き立つ闘い―ストライキに立ち上がる労働者」のニュース映像が上映され、「韓国民主労総の闘いに学んで」と題する広沢こう志さん(動労千葉国際連帯委員会)の講演が行われました。
民主労総・全国公共運輸社会サービス労組(公共運輸労組)の共同スト、11・24〜12・9貨物連帯ストなどが映像を交えて報告されました。この貨物連帯ストにユン政権が韓国史上初めての職場復帰命令を発動! 民主労総の闘いが具体的に語られ、活発な質疑応答も行われました。
広沢さんは「韓国の闘いに比して日本ではなかなか運動が広がらないという現実があるが、民主労総は地道に職場を回って訴えている。それが労働者が考えるきっかけになっている」と指摘しました。
最後に、現場・地域から大行進神奈川、合同労組かながわ、婦人民主クラブ全国協議会、百万人署名運動の決意あふれる報告が行われました。
12・3横須賀に続く12・18反戦闘争が、川崎・杉並の同日行動として力強く闘われました。
(大行進川崎・事務局 上田豊)