NAAの居直りを追及 耕作権裁判 「農民殺しやめろ!」
週刊『前進』04頁(3272号04面03)(2022/12/05)
NAAの居直りを追及
耕作権裁判 「農民殺しやめろ!」
(写真 農地強奪阻止の声が街中に響きわたった【11月28日 千葉市】)
11月28日、千葉地裁民事第2部(本田晃裁判長)で市東孝雄さんの耕作権裁判が開かれ、天神峰座り込みと連帯して闘いぬかれた。
開廷に先立ち、千葉市葭川(よしかわ)公園に集合し決起集会を開いた。東峰の萩原富夫さんが発言し、NAAが強制執行に手をかけたことを強い怒りで弾劾した。そしてNAAによる耕作権裁判での違法、卑劣な証拠偽造、証拠隠しを指摘し、「強制執行阻止」を千葉市民に訴えた。
動労千葉の佐藤正和副委員長などの発言を受け、三里塚反対同盟を先頭にデモに出発。宣伝カーからは、婦人行動隊の宮本麻子さんが「農地死守」のアピールを市内にとどろかせた。
傍聴席を満席にして開廷。原告NAAは準備書面49を提出してきたが、冒頭から「文書提出命令で指摘された文書は真実存在しないので提出することはできない」と居直る。「指摘された文書」とは、市東家の耕作地を旧地主から買収した1987~88年当時の交渉記録、報告書など。実に見苦しい、見え透いたうそだ。NAAは担当者が故人であることを盾に、「ないから出さない」とかたくなに言い張る。国家権力側の卑劣なやり口だ。
さらにNAAは、88年当時に市東東市さん(孝雄さんの父)から南台農地の耕作現況について反対同盟法対部の元永修二氏が聞き取りして作成した報告書(元永メモ)にケチをつけ「信用できない」と否定した。
だが実際にはNAAによる「証拠」である、同意書、境界確認書の方が誤りだ(しかも偽造)。
弁護団が矛盾を突く質問をしただけで、NAA代理人の上野至は、最初は感情的に反発し、次第にしどろもどろに。傍聴席からは怒りの声が次々と飛ぶ。
閉廷後も傍聴者たちの怒りは収まらない。「強制執行申し立て取り下げろ!」「農民殺しをやめろ!」の声が彼らを突き刺した。