今こそ星野・大坂闘争拡大を 三里塚と団結し全国集会・デモ

週刊『前進』04頁(3272号04面01)(2022/12/05)


今こそ星野・大坂闘争拡大を
 三里塚と団結し全国集会・デモ

(写真 星野国賠を報告する弁護団【11月27日 東京・千代田区】)

 「星野国賠勝利! 大坂正明さん無罪奪還!」を掲げた11・27星野・大坂全国集会(主催/星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議)が11月27日、東京・星陵会館で開催された。同日の三里塚緊急現地闘争(記事1面)と連帯し、全国から200人が集まった。
 主催者あいさつに立った全国再審連絡会議の狩野満男さんは、「星野闘争のすべてを土台とし、さらに大きく幅を広げた星野・大坂闘争へと運動の転換・飛躍をかちとっていこう」と提起。3・11反原発福島行動から沖縄闘争、安倍国葬粉砕を闘う中で、「戦争絶対反対、すべての人間が人間らしく生きる社会を、と訴えた星野さんの魂を投げ捨てた」みやぎの会事務局と決別したと報告し、「星野精神を育んだ階級闘争の大地」である三里塚の強制執行阻止を訴えた。
 星野国賠の現状と課題が弁護団から報告された。岩井信弁護士は、国側がようやく出してきた医師の意見書が「根本的な疑問に答えていない」と批判。12月5日には、肝細胞がんの切除手術を行った東日本成人矯正医療センターの医師の意見書が出てくる。
 土田元哉弁護士は、被収容者を「死なせてしまう、健康を害してしまう収容施設は解体しなければならない。さらに、そういうあり方への疑問に答えないというのもとてつもなく罪だ」と断罪した。
 最後に和久田修弁護士が「国側の意見書を書いた医師は明らかに御用医師だ。他に書ける人がいなかったのだ」「大坂裁判は星野の再審そのものだ」と支援運動の奮闘を呼びかけた。
 大坂弁護団からは山本志都弁護士が、6回に及ぶ裁判での攻防を通し、51年前の事件の裁判が前代未聞であり、全く成り立たないことが明らかになったと報告した。そして、証人尋問を白熱的に闘って大坂さんへのでっち上げを暴き、必ず無罪・奪還をかちとろうとアピールした。
 集会第2部は、自らの畑にある星野さん追悼碑の前に立って闘いの決意を語る市東孝雄さんのビデオメッセージから始まった。
 獄中の大坂正明さんは、「改憲・戦争に反対する者をたたき潰すというきわめて今日的な目的をもって私の裁判が位置づけられている。だから三里塚や沖縄への攻撃と本質的に同じであり、闘う側も全て一体でなければなりません」とメッセージを寄せた。
 星野国賠勝利!全国運動呼びかけ人の福島尚文さん、船木明貴さん、三浦正子さんを始め、全学連、全国労組交流センター、星野救援会、大坂救援会などが報告と決意表明に立った。
 家族であり国賠原告の星野暁子さんは「星野文昭の遺志を引き継ぎ、戦争と生活破壊の岸田政権を倒しましょう」と訴え、国賠全国運動呼びかけ人の金元重さんが「勝てる、追い詰めている」と実感を込めてまとめを行った。
 新橋までのデモに出発。「大坂さんは無罪!」「大坂さんを取り戻そう!」「星野国賠に勝利しよう!」とシュプレヒコール。1971年11・14渋谷闘争が星野・大坂闘争として継続し、戦争阻止の闘いを押し広げている。
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