関生支援東京の会が集会 現場組合員の〝関生魂〟に触れ
週刊『前進』04頁(3272号02面02)(2022/12/05)
関生支援東京の会が集会
現場組合員の〝関生魂〟に触れ
(写真 関生支部の武谷新吾書記次長が「ストなどの大衆行動で弾圧に決着をつける」と表明【11月23日 東京都板橋区】)
関生支援東京の会は11月23日、東京都板橋区の舟渡ホールで「団結すれば勝てる!関西生コン労組交流集会」を開き、80人が集まった。武谷新吾書記次長をはじめ全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の3人の組合員が参加し、集会は現場組合員の声を直接に聞ける貴重な機会になった。
開会あいさつを関生支援東京の会代表の山口弘宣・JAM日本機械工業労組委員長が行い、連合会長・芳野友子の安倍国葬出席に示される連合の産業報国会化が深まる中、関生のような闘う労働組合を守りぬくことの重要性を強調した。また、自分の職場でも資本と対決して戦時インフレ下の春闘を闘う決意を示した。
動労千葉の関道利委員長が連帯のあいさつで11・6労働者集会の成功を確認、関生支部の湯川裕司委員長への懲役8年の重刑求刑を弾劾して「実刑阻止へ、反撃に出よう」と訴えた。
関生支援東京の会の運動に熱心にかかわってきた元千葉商科大学教授の金元重さんが、韓国・民主労総傘下の全国公共運輸社会サービス労組貨物連帯の闘いについて講演した。「個人事業主」化されて労働者としての権利、労資交渉の権利を奪われたトラック運転手を組織する貨物連帯は、今年11月、安全運賃制(最低賃金制)の撤廃阻止へ、ストライキに入った。この闘いは関生支部の産業別労働運動にも通じる。金さんの講演は関生と民主労総の連帯の歴史にも触れ、そうした闘いが日本で階級的労働運動を再生する力に必ず転じる展望を示した。
組合員が熱い闘志
関生支部の武谷書記次長が、関西労組交流センターも結集して連続的に闘われている各生コン工場門前での闘争について報告し、高槻生コンでの攻防を重要闘争に位置づけると述べた。また、今年の11月労働者集会にバス1台で参加した関生支部は、岸田政権打倒へ最先頭で闘うと宣言した。赤川純執行委員は、1980年代初頭、当時の日経連会長・大槻文平が「関生の運動は箱根の山を越えさせない」とうそぶいて強行した第1次弾圧以来、幾多の弾圧に屈せず闘い続けてきた関生の歴史を誇り高く語り、「どんなに雨が降り嵐が吹き荒れても、関生支部は闘う」と表明した。
資本の組合脱退攻撃と対決し現場で闘う組合員は、職場の強権支配と劣悪な労働条件が自分の組合加入で一変した経験を述べ、「組合つぶしを必ず覆す心意気で仲間とともに活動する」「社会を変革するのは闘う労働組合だ」と確信も固く語った。3人の組合員に惜しみない拍手が送られた。
関生支部に応え、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会長が、23春闘を闘い本格的な組織化に打って出る決意を示した。東京のタクシー労働者、自治体労働者の発言が続いた。集会参加者が寄せ書きした檄布とカンパが関生支部に贈られた。
関生支援東京の会の運営委員が行動方針を提起し、関生弾圧粉砕へ全力で闘うとともに、鈴コン分会の新たな挑戦を支える社前闘争や駅頭宣伝行動を訴えた。
団結がんばろうのこぶしを挙げ、参加者は関生支部との連帯をさらに深めた。