団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3270号04面02)(2022/11/21)


団結ひろば 投稿コーナー

11・6集会に参加して

(写真 洞口朋子杉並区議を先頭にデモ【11月6日 東京・銀座】)

(写真 日比谷野外音楽堂に各地から闘う仲間が結集)

闘う仲間がこんなにもいる
 首都圏・学生 福田薫

 全国労働者総決起集会に初めて参加した。当日は結集した2千人以上の労働者・学生で日比谷野音が埋め尽くされた。私はこの光景に圧倒されると同時に、これまで闘ってきた仲間、これから共に闘う仲間がこんなにもいるのだという事実に強く励まされた。
 集会では韓国の民主労総やアメリカの労働者党建設統一戦線委員会、在日ビルマ市民労働組合、さらに在日外国人労働者など、戦争に反対し圧政と闘う世界の仲間の発言があった。「国際連帯で戦争をとめよう」というスローガンが全く大言壮語ではなく、世界の労働者階級人民がそこに向かって団結し闘いをつくり出している事実を自分の目で見て知った。動労千葉、関西生コン、港合同の3労組を先頭とする11月集会の陣形は、日本帝国主義に屈服して排外主義の戦争翼賛勢力に転落した連合や国政野党とは明確に違う。戦争を止め新たな社会をつくる力がここにこそある。
 学生による前段集会では、9・23―27国葬粉砕闘争で初めてデモに参加した学生や中国人留学生も力強い発言を行った。発言に立った学生のほかにも、国葬粉砕闘争過程で出会った学生が全学連旗のもとに多数集った。世界戦争の火ぶたがすでに切られた情勢で戦争反対を掲げて闘った9・23―27闘争が、全学連運動をさらに飛躍させ勝利をかちとるための跳躍台として巨大な意義をもった闘いであったことを感じずにはいられない。
 この集会で私は信念と確信をさらに深めた。学生の仲間は勝利を信じ、キャンパスや街頭で戦争絶対反対の闘いをやりぬこう。

資本主義倒し医療変えたい
 首都圏・学生 A

 まず、国葬粉砕デモから初めて運動に参加して、労働者・労働運動の圧倒的なパワーを感じました。集会などでは連帯と継続の大切さを学び、勉強会では今まで他言語で読んでいた文献を日本語で読むことの新鮮さを感じています。
 11・6集会の中では、教育・医療労働者のスピーチが印象に残っています。
 僕は一人の患者として、医療、特に精神医療に対しては不信感と嫌悪の気持ちしかありません。ですが、その気持ちは変わらずとも労働運動という視点から医療を見ることで、医療内部が変わるだけでは終われないことがあるのだと確信しました。
 現場の労働者が今の労働環境・賃金で働くことを余儀なくされている医療そして教育に「仁の心」はあるのでしょうか? 医療内部の病は個人だけでは終わらず、医療だけでは終われず、また言葉だけで終わることもないのでしょう。
 被抑圧者の自己決定をないがしろにする覇権的で存在論に頼った医療・教育は資本主義の死をもってしか変わることがないのだと、立場を問わず共に戦争・帝国主義にあらがい、資本主義を終わらせなければならないとより強く認識した集会でした。
 一方で、自分が発声できないことへのしんどさも感じました。これは僕個人の経験ですが、落ち着かない時は筆談も難しい場合があります。一般的な会話手段を取らない人や障害者に対して、勝手な臆測をしたり自己判断ができないと見なしたりするのではなく、辛抱強く、会話することをあなたが諦めないことが大事だと思います。

インター斉唱で団結を実感
 首都圏・高校生 B

 今年も全国労働者総決起集会が闘われた。今年の集会はウクライナ戦争をはじめとする戦争に反対するものでもあった。そして、韓国・民主労総の来日や全学連の決意表明は特に印象に残っている。そして、安倍国葬強行から労働者・学生の戦争動員が強制されようとしている今、労組つぶしなどの権力からの弾圧が強くなっていることを改めてよく考えていかなければならないと思った。そして最後のインターナショナル斉唱では当日日比谷に結集した労働者・学生の固い団結を実感し、これからの闘いにも決起していこうと改めて決意した。
 今年も2千人を超える多くの労働者・学生が全国から日比谷に結集した。これだけ結集していることは重要なことだろう。その中でとりわけ学生の結集が求められると思う。反戦の闘いは学生の中にも広がっている。
 来年の11月集会には、戦争に反対し社会を変革しようと闘っている学生の、全国からの大結集を求めたい。

考え発信する大切さを痛感
 東京 ロバ肉

 日比谷でイベントがあるとのことで、参加してみた。チケットをよく見たら「全国」「労働者」「総決起」「集会」「改憲阻止」「行進」とある。盛りだくさんの内容でワクワクする。
 昼前に会場入りしたので、様々な学生の演説を拝聴できた。この若さとひたむきさに、希望を託したくなった市井の人々がいたのも分かるなあと、20世紀の学生運動に思いをはせた。
 関西生コン、国鉄民営化、三里塚、過労死、ローカル線廃止。今までその存在をなんとなく見聞きしていたこと、その現場に生きる人々が、私の目の前で声を上げ、連帯を訴える。加えて、とんでもない熱量でこちらの心に飛び込んでくる韓国・民主労総による演説。問題意識を持ち、自分の考えを発信する努力を面倒くさがってはいけないということ、それが民主主義の国に生きる人間として「(ある種の)自由」と引き換えに負う義務であることを痛感した。
 今までデモに参加することはあったが、特に所属があるわけではなく、一個人としての立ち位置にとどまっていた。今回初めて参加した集会は、労働者、学生、所属内外にかかわらず一体感があり、新鮮に感じた。
 一方で、参加するだけで得られてしまう仲間気分に浸るのみでは何の解決にもならない。手始めとして会場で『新訳・共産党宣言』を買った。自分の立ち位置を把握するためにも、まずはこの本を読むことから始めてみようと思う。
 今回の集会に誘ってくれた、京都の若者に感謝している。

労働組合として声上げよう
 沖縄 C

 沖縄の労働組合の仲間と一緒に、11・6全国労働者総決起集会に参加しました。コロナ禍が続く中、より一層強く感じるものは、学生・労働者の団結はかなり強まっているということです。
 連帯のあいさつ、3労組や賛同人たちからのアピール、韓国やミャンマーの人々との国際連帯、学生からの決意表明、全体を通してとても活気あふれる集会でした。
 コロナ禍で働いても賃金は上がらず、物の値上げは進み生活に苦しむ人々が増えています。公営交通・福祉・医療も民営化し、労働者は非正規雇用が増えて、不安定な労働の中で生きています。沖縄にも非正規雇用の人は多く存在しています。この現状であっても、軍事費を大増強して戦争によって金もうけをしたいという権力者がはびこっています。この権力者たちは戦場には行きません、戦場に送り込まれるのは私たち労働者です。学生・労働者の生活よりも、自分たちの金もうけしか考えていない権力者や腐敗したこの国の政治、岸田政権を、一刻も早く終わらせましょう。
 まずは声を上げることから始めていく、その声を上げる場所が労働組合です。この国への怒りこそが、学生・労働者の団結と連帯を深めています。学生・労働者が団結したら、腐敗した政治を終わらせて、戦争を止めることも世界を変えることもできると感じます。
 この国を動かしているのは、権力者や政治家ではなく、私たち労働者です。11・6全国労働者総決起集会は、その思いを強く感じさせられる場所でした。

職場でチケット販売し参加
 関東・郵政労働者 小林啓史郎

 私の働く職場で今までにないことが起きました。11月集会のチケットが何人かの仲間に売れたのです。非常にうれしかったです。不当労働行為に絶対反対で闘ってきましたが、職場では常に孤独でした。しかし、変化してきました。
 郵政ビラが定期的に配られるようになり、自分も原稿を書いて、皆が受け取って読んでくれるようなビラを考えて作成してきました。その結果、自分に話しかけてくれる人が増えてきたのです。そしてチケットが売れるようになりました。希望を持って耐え忍んできて良かったです。
 郵政職場において誰もが感じていることは、「このままでいいのか?」という、言いようのない疑問や不安です。
 今のJP労組は闘いません。今回賛同した仲間たちと団結をつくってさらに仲間を増やして、この現状を打破するために闘う労働組合を甦(よみがえ)らせたい。

国際連帯に感動し闘志わく
 中国人留学生 D

 11月6日に行われた全国労働者総決起集会に参加できたことは本当にうれしかったです。ちょっと遅刻しましたが、集会とデモの場で、人々の情熱をしっかり感じ取ることができました。異なる職業・身分の人々が集まって、同じ価値観や正義感を共有して、改憲反対からプーチンのウクライナ侵略反対、沖縄の米軍基地反対まで、幅広いテーマについて、自分自身の考えを世間に伝えている。これは本当にすごいことだと思います。
 国際連帯への感動も湧きました。中国ではデモや集会は全然できないので、僕にとっては本当に珍しい経験でした。
 今まで集会や行動に3回参加してきて、学生運動を闘う勇気ある学生たちと友達になりました。彼らはまだ若い大学生ですが、家族・大学からのプレッシャーを克服して、いろんな社会活動に参加し、自分の意志を貫いています。本当に青春的です! 心から感心しています。
 僕も自分の過去を思い出しました。僕は小さい頃から、世界平和や人類幸福などの漠然とした大きな問題に関心を持っていました。だけど周りの人はそんなことに全然関心を持っていない。みんなはただ給料のために社畜になっていた。だから時々、自分が変人なだけなんじゃないかと悲観していました。でも、世界中の民主主義・社会主義の運動の歴史を学び、僕と同じく社会への責任感を持っている人があちこちにいることを知ることができました。本当に幸せです! 闘志が湧いてきました。みんなの力を合わせて、この世界を変えよう!

理不尽な要求はね返し闘う
 関西・教育労働者 玉木義孝

 発言者の話で労働者への締め付けがすごいスピードで進んでいると感じた。
 労働者への攻撃は教育現場でも同じだ。文科省は特別支援学級への入級のハードルを上げ、インクルーシブ教育つぶし・教員削減を狙った通達を出してきた。現場には怒りが広がっている。国は弱いもの、少数の者から切り捨てにかかっているのだ。そしてこの攻撃はこれで終わるはずがない。今私たちが立ち上がらないと次に弱いもの、少数の者が標的になる。何しろ10兆円もの防衛費を毎年賄おうとしているのだから、これで済むはずがない。
 国は労働者が声を上げられなくなるまで痛めつけようとしている。私はこれに対して「やるならやってみろ」と言いたい。締め付ければ締め付けるほど、私たちの不満は高まり団結が強まるからだ。組合に入って闘おうという仲間が増えると思っている。これを乗り越えたら労働者中心の社会が必ず来ると信じている。
 だから、どんなに忙しくても、おかしいことには「おかしい」と声を上げること。特に有効なのは職場の日常会話で「おかしいと思うんだけど、どう思う?」と話しかけることである。その輪は必ず広がって、新たに理不尽な要求がなされた時に一気に怒りとなって爆発し、その要求をはね返す力となるはずである。ルールの改悪は絶対に許さないという「怒りの空気」を職場につくろう。私たち労働者のことを恐れさせるのである。自分たちの生活は自分たちでしか守れない。

団交勝利し仲間と共に決起
 関西合同労働組合 E

 私は製造業にて障害者雇用で働いております。2020年6月に雇用者側からコロナ不況による希望退職制度に応募するように要請されました。
 一番悔しかったのは、自分が「障害者」であるということを雇用者側が認めないということでした。障害者職業センターや主治医に相談しても解決できないと言われました。「これは死刑宣告だ! 泣き寝入りはしたくない」と思い、関西合同労働組合と全国水平同盟西郡支部の労働相談のビラを見て相談に乗ってもらいました。
 八尾北労組、障害者解放を闘う仲間とも議論し、労働組合に入り一致団結して2回の団体交渉で解雇撤回をかちとることができました。力を合わせれば勝てると確信しました。「地域に仲間がいるのは心強い。これからも団結して生きていける」と感じております。
 2年前から全国労働者総決起集会への参加を誘われていたのですが、当時は東京まで足を運ぶのは体力的にも精神的にも億劫(おっくう)になっていました。しかし、今年6月に雇用者側による組合を無視した労働条件の一方的変更を団体交渉で打ち破り勝利したことで、一緒に闘った同志たちと団結を深めようと決起するに至りました。
 初めて全国労働者総決起集会とデモに参加して、人数の多さや涙あり叫びありで、その迫力に圧倒され、闘う労働組合の全国の仲間と共に生きていける勇気と感動がもらえました。

団結した統一列車に乗った
 青年 F

 初の集会とデモ参加への緊張に、受験生時代の受験日当日を想起しました。しかし集会で全く別の空気に気付きました。熱気、団結しあらゆる垣根を越えて集まった同志の心温まる結束感。新鮮な空気が肌で感じられました。
 この集会には様々な境遇の方がお越しになり、私も感涙した場面もありました。私は人生で類を見ない感銘を受けたのです。集会最後のインターナショナル大合唱はさらなる団結力となり、最大結束力を維持しデモ行進に突き進むことができたのです。身構えていた緊張感は団結という熱気により跡形もなく消え去りました。
 デモで目の前には監視の権力が常におり、威嚇されている状態です。持病による行進断念を恐れてはいましたが、先陣を切ってくださった同志の力強い声により精神的不安もなくなりました。精神と肉体が盤石な状態で行進に出発しました。
 権力の妨害も、同志の皆様の怒りの声と団結の証しである隊列によって全く気にせず行進できました。次第に私の歩行速度も相まって先頭に行ってしまい、声も東京駅に近づくにつれて大きくなっていきました。拡声器からの声と鳴り響く太鼓の音、同志の掛け声と私の声。これぞ団結の具現化なのだと再び感銘を受けたのです。
 一人では難しい問題も、多人数ならば成し遂げることができる。一人なら誰も聴いてくれない抗議も、団結し多人数で声を上げれば誰かの心には届きます。
 私がデモに参加したきっかけはSNSによる情報でした。つまり活動を発信することが同志の輪を広げ、さらなる運動になるのだと、自分の身をもって知ることができたのです。
 今回の労働者集会と岸田打倒・反戦デモにおいて私が得られた経験値は大きく、今後の人生で必ず教訓となることがたくさんありました。
 労働者の団結のもと、階級社会・権威に勝つことが可能だと再認識することができました。
 プロレタリアートなくしてブルジョアジーなし! 必死必勝の精神で決起革命へと、プロレタリアートの団結した統一列車に私も乗り、前進し始めた一日でした。
 全ての同志と腕を組むことができる。そのきっかけをつくってくださったことに大感謝しております。ありがとうございました‼

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