大坂正明同志は無実 大坂裁判第4回公判 調書は警察・検察のねつ造 「殺人罪」のおどしで虚偽供述

週刊『前進』04頁(3270号04面01)(2022/11/21)


大坂正明同志は無実
 大坂裁判第4回公判
 調書は警察・検察のねつ造
 「殺人罪」のおどしで虚偽供述


 11月10日、大坂正明同志の第4回公判が東京地裁刑事第4部(高橋康明裁判長)で開かれた。この日は、1971年11・14渋谷闘争のデモ参加者SBによる過去の公判証言の証拠採用手続きが行われた。SBは故人であるため、検察官は74年と76年、82年の星野文昭同志・奥深山幸男同志の4回の裁判の公判調書を証拠申請していた。
 大坂同志がいない法廷で、しかも40年以上も前に行われた証言が、そのまま証拠とされることなど不当極まりない。大坂同志の反対尋問権が丸ごと奪われてしまっているのだ。50年も前の闘争の裁判など成り立つわけがない。
 法廷では、2人の検察官が4回の裁判でのSBの証言を延々と読み上げた。
 SBは、高崎経済大学の学生で星野同志の後輩だ。11・14渋谷闘争に参加、その5日後の11・19日比谷闘争で逮捕され不起訴釈放になった後、翌72年2月に渋谷闘争で事後逮捕された。その時すでに、群馬の学生を狙った無差別逮捕が強行されており、10人が逮捕されていた。
 SBは検察側の証人に仕立てられたが、読み上げられた公判調書が明らかにしていることは警察・検察による拷問的取り調べの実態であった。SBは逮捕されてから、警察・検察に「殺人罪」で起訴するとおどかされ、その恐怖から虚偽の供述を迫られていたのだ。
 また、大坂同志については、「渋谷に向かう電車の中で星野さんのそばにいたのを見た」「事件の翌15日に法政大学で行われた総括集会で演説したのを見た」とのみ証言している。しかし、SBはそもそも大坂同志とは面識がなく、名前と写真は捕まった後に警察官から聞いたことを証言しており、大坂同志に関する証言は警察・検察による捏造(ねつぞう)であることが明らかとなった。
 11月15日の第5回公判では、デモ参加者AR(群馬高専)の証人尋問(検察側主尋問)が行われた。弁護側反対尋問は11月25日(金)の第6回公判。
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