労働者の力で狭山再審へ 東京・浅草で集会・デモ
労働者の力で狭山再審へ
東京・浅草で集会・デモ
10月30日、100人の労働者・学生・市民が結集し「10・31寺尾判決48カ年糾弾! 狭山第3次再審闘争勝利!」の集会・デモを行いました。今年は全国水平同盟杉並支部と部落解放東日本共闘会議に、東京労組交流センターも主催者に加わっての行動です。
集会の冒頭、石川一雄さんのメッセージをビデオで上映。不当逮捕から59年、東京高裁・寺尾裁判長による無期懲役の不当判決から48年、83歳になる石川さんの不屈の姿に私たちの闘志はさらに高まりました。
全国水平同盟の田中れい子書記長が主催者あいさつ。解放共闘の徳永健生事務局長の基調報告では、①再審棄却攻撃を絶対に阻止する②中国侵略戦争阻止の大反戦闘争と一体で、戦時下の狭山闘争をつくりだす③狭山闘争を労働者階級の闘いとする、という三つの柱が提起されました。狭山決戦アピールに立った狩野正幸杉並支部書記長からも熱烈な訴えがあり、狭山闘争は国家権力による部落差別との闘いであり、権力犯罪との実力闘争であることが改めて鮮明になりました。また、青年労働者や学生が狭山闘争を自らの闘いとして立ち上がっていることが勝利の方向性を示していると確認し、今秋から来春にかけての再審棄却阻止決戦を呼びかけました。
動労千葉書記長の渡辺剛史さんの11・6労働者集会への結集アピールを始め、茨城県労組交流センター、婦人民主クラブ全国協議会、全学連の仲間が決意表明。最後に東京労組交流センターの山口弘宣代表が「狭山闘争を労働者階級の正面課題として闘おう」と集会をまとめました。
固く団結したデモは、浅草の街ゆく人々の圧倒的注目と支持を受けました。
(解放共闘・新井拓)
●関西
全関西狭山集会は10月30日、大阪市内の豊崎西公園に全関西から120人が結集して闘われた。関西労組交流センター・木下浩平代表の主催者あいさつ、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部・武谷新吾書記次長の連帯のあいさつで始まった。
基調報告に立った全国水平同盟・久原正子委員長は「狭山再審棄却阻止の闘いを、戦争と差別・分断でしか生き延びられない岸田政権を打倒する労働者階級の闘いとして大爆発を」と呼びかけた。
続いて石川一雄さんのメッセージを紹介。全国水平同盟高槻支部・西郡支部や労働者・学生の決意表明を受け、梅田デモに打って出た。
(全国水平同盟西郡支部・錦織進)
●広島
寺尾判決が下された10・31当日、部落解放広島共闘会議は、28人の労働者・学生が参加し、広島市内で狭山集会を開催しました。世界戦争が切迫するなかで、職場・地域、キャンパスでの闘いと狭山闘争・部落解放闘争を一体で闘おうと団結を固めました。
集会では、石川一雄さんのメッセージを代読した後、広島大学部落解放研究会の太田蒼真さんが基調を報告。連帯発言を受けて最後に、参加者全員で「団結がんばろう」を三唱しました。
(部落解放広島共闘会議・奥村毅)
●北九州
(写真 集会後、街頭宣伝へ【10月29日 北九州市】)
10月29日、北九州部落解放研究会が「再審棄却阻止!10・29狭山集会」を北九州市立商工貿易会館で開催しました。
基調報告を行った東真司代表は、戦争の切迫と一体で労働者民衆への治安弾圧と差別・分断が激化していること、そのなかで狭山再審の棄却、部落解放運動の解体が狙われていると明らかにしました。続いて第2基調を北九州市の自治体労働者が報告。部落民として生き、闘ってきた人生を全面的に提起し、「一人一人は弱いから団結する。団結することで理不尽なことを変えていける。それは労働組合も解放運動も同じ」と訴えました。
地域からの飛び入り参加もあり、活発な質疑応答が交わされました。集会の終了後は、JR小倉駅前広場で街頭宣伝を行いました。
(北九州部落解放研究会・山本進)